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※あついからだ
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むちゅ、とくちびるがくっついた。
むちゅ、って音がした気もする。熱い体を抱き寄せると、腕が回ってきて首が締まりそう。自分より細くて、自分より小さくて、自分より熱くて、自分より度胸のある男。もう、嫌いだというのは無理があるな、こんなに胸の奥が痒くてたまらないんだから、ほんとやべぇなって思ってる。つーか、あんなに煽られたら、…困る。どうにかしてしまいそうで、困るんだけど。
「ん、…、は、…はは、二回目。」
「っ、あのさぁ!そういうこと言うなよ、なんか…」
「照れる?」
「殴り殺されてぇのかお前は」
「俺は照れるよバカ」
「ん、ん!?おい、なにやってんだよ、手どけろ!?」
「んー?」
唇を離すと、ハナクソがやけに機嫌がいい。熱い手のひらがゴソゴソと俺の制服の中に入ってくる。背中を撫でる手がくすぐったい。指の腹が、背骨を確かめるように伝っていく。
「おい、おいおい、おーい」
「背中、汗ばんでんな。はい、ばんざーい」
「ちょ、っまじ、」
腕を掴まれて、ぐいっと上にあげられる。そして着ていたセーターを無理やりずるりとからだから抜き取られた。今日は、なにか、おかしい。ハナクソがおとなしくしてくれないんですけど!にぃ、と口の端を持ち上げたハナクソは、シーツのずれる音をたてながら体をすこし寄せてくる。ずい、と顔を寄せられて、キスをされるのかと思ったら、その顔は下に沈んで、俺の喉仏に噛み付いた。
「…まじか」
かぷ、ぺろ。
赤い舌が喉をなぞる。ざらざらした舌の表面がくすぐったい。先手を打たれた、どうしよう。その舌が鎖骨のほうに降りていく、ついでにシャツのボタンを外していくハナクソの、慣れた手つきにイラついてきた。
「お前、そんなのどこで覚えてきたんだよ」
「馬鹿いうなよ、手震えてるっつーの!」
うそつけ、そんな余裕ある顔しやがって。少しぎこちない、ボタンを外していく手を握ると、その行動にハナクソが、ボタンを外す手を止める。ハナクソの手を制止する手とは反対の手のひらで、ハナクソの頬をぐいっと掴んだ。ぶにっと凹んだ頬、ぶっさいくだな と思いながらもこっちを向かせる。
「ふごっ」
「…色気のねー声だな、豚かよ」
「うるふぁいんらよはなへ!」
「宇宙語か?さすがハナクソさんすげぇ〜」
照れ隠しをするようにハナクソをおちょくって、俺は自分のガキさに絶望する。このまま、ハナクソに主導権を握られるわけにはいかないと思った。なんかあのまま進んだら、きっと俺は何もできない。タレた目、窪んだ瞼の上をなぞる。それにビビってぎゅ、と目を瞑った瞬間を逃さないで、唇に噛み付いた。
「ぁ、っんん、」
甘い声が、唇の隙間から漏れる。くちゅ という音をたてながら、薄い唇に舌をさしこんで、少し口が開いたところから舐めとるようになぞっていく。口の中も、あつい、な。やっぱ風邪ひいてるだけある。あんまり無理をさせたくはない。させたくはないけどもっとしたくてたまらなくて、苦しそうにしてるハナクソの漏れる声を無視するように吸い付いていく。
「あ、わ…ちょ、んっ、は…あの、ん、…まっ、!こら、」
焦れ。
もっと焦ればいいんだ。俺、今、どんな気持ちだと思う?
二回目。そんな生々しい数字に心臓が飛び跳ねて死にそう。触られたとこがまだ、ぞわぞわしてる、ついでにいうと、あんまり無茶はさせたくない。なのに、なのに、ダメだな、止まらねぇな、って、抑制したい自分と、もうどうでもよくね?ってなっちゃってる自分が混じってわっけわかんなくなってる。
抱き寄せた。さっきよりつよく、抱き寄せた。ハナクソの手が、俺の胸に収まってる。決して男として小柄なわけではないのに、俺には敵わない体格差にまた、こう…たまらないきもちになる。これはあれだ、あのー、萌えだ。多分。こんなハナクソに萌えを感じる日がくるなんてどうかしてる。どうかしてるけどどうにかしたいけどどうかさせたいほうが強い。キスはやめない、なんどしたってなれない、ほんとにやばい。口内を犯しながら、スエットの中に手を入れる。あっつい、汗ばんだ体、自分よりずっとほそい体、脇の下を両手でつかんで離さない。
「…あの、ワカメさんちょっとまっ、んっ、…きす、しすぎ、んむっ、おい、喋らせろよ!」
「やだ。黙ってろ」
「黙ってろって、」
なにそれ、と続く言葉を遮る。服を脱がせたらいけない、風邪ひいてるやつを丸裸にしたらどうなるかなんて想像できる。つーか普通、こんなことしていいはずがないんだけど。煽ってきたのはハナクソのほうだ、知らん。どうなっても知らん。
視覚でハナクソの体を確認できないかわりに、手のひらの感触で確かめるように撫でて、触って。身を捩るのを許さないように抱きとめる。平らな胸に手を這わせると、すこしびくっとした肩がおかしくて、笑いそうになった。
「お前が主導権を握ろうなんか百億万年早いんだよ。ちょっとお前、俺の膝に乗れ。」
「え。」
「そしてできれば仰け反れ」
「仰け反れ!?えっと、膝に乗って、のけぞる、って…こう?でいいの?」
「………あざと。」
俺の膝の上に乗っかって、少し背中を反らしたハナクソの、スエットを胸まで捲り上げる。俺は逆に背中をまるめて、首をハナクソの胸まで下げた。
「首に手回してていいから、そのまま動くなよ」
「…う、っん、」
平らな胸、もうむしろ抉れてる胸。小さい乳首がぴん、と、立っている。外気に触れて寒いから?それとも興奮してるから?どっちでもいいけど。そこを、舌で舐めあげた。
「ひ、…なぁ!俺、乳首感じたくないんだけど!!」
「いだっ!いだだ、おい髪をひっぱんな!動くな!」
「今ぞわっとした!やだ!怖くね!?乳首だぜ!?」
「別によくね!?俺しか触らねぇんたし!」
「…お、っおま、お!?まえ!?今めっちゃくちゃ恥ずかしいこと、いっ…ぃ、ぁ…腰、浮きそ」
わかってるよバカが!!俺だって恥ずかしいこと言ったなと思ったけどお前もうちょっと黙れほんと!
あれか、照れ隠しすんのは、お前も俺と一緒かよ!さっきまで余裕ぶってたくせに!
ハナクソがどうにも乳首を触られることを嫌がる。いやいやされたらやりたくなるのが男の性だと思うんだけど。
吸ったり、なめたり。鍛えてない体は乳輪が異常なほどに柔らかくて性的だ。舌で押すと体が逃げる。抱き寄せて連れ戻して、乳首を軽く噛んで、するとまた逃げる。抱き寄せる。の繰り返し。
「わ、わか、め、ごめん、もうやだ、」
「あ?やめる?」
「ちがう、俺あれかも、だめかも」
「…熱上がったか?」
「ちがう!あの、あのごめん、ほんと、……も、…て、」
「? なに?」
「っ、!あーーーもーー!!下も、触って、はやく…!」
俺の膝に乗ってた体が、揺れた。
ちんこを腹に押し付けてくるように。
「お、っま、」
「…ほんと、死にたいんだけど、勃っちゃってやばいんだよ!!!」
死にたい…と言いながら顔を両手で覆い隠すハナクソ。耳が真っ赤だから顔隠しても意味ないと思うんだけど!ていうか!なんなんだよ!今日のこいつ絶対なにかおかしい!!
「お前なんで、今日そんな感じなの!?キャラ変か!?やめろ!!」
「キャラ変じゃねーよ!!だって!俺、今日ずっと…あーーー死にたい」
「今日ずっと何!?お前俺の気持ちも考えて発言しろよ!息の根止めんぞボケカスチンカスハナクソボケ!!」
「なんでそこまで言われなきゃなんねぇんだよ!?お前だって俺の気持ち考えろよ、ほんと、今日ずっと…お前のこと考えてたんだからな!?」
刺し殺すか茹で殺すしかないと思った。こいつは俺を言葉で殺してくる。ときめき殺しだ、重罪だ、イラっとする。
「たりないんだよ、もっと触りたい、仕方ないだろ!!おまえが、すげーすき、なの、許してよ」
俯いたハナクソが死ぬほどウザくてたまらないんだけど、俺はもうどうすればいい?
なにを許せばいいんだよ、バカか?バカなのか?正直にいうけど、俺は直球に慣れてない。だってそれも仕方ないだろ、いつもハナクソは全然素直じゃないんだから。こんなこと、言われたら、死にそうになっても仕方ないじゃん。
「俺はお前のことすげぇすきじゃ足りないから殺す」
「あ、…そういうこというだろ!?おまえ、まじ!!」
「俺だっていま、お前に殺されかけたんだからいいだろ。少しは素直な俺を素直に受け止めれば!?」
「………、続きして。」
「言われなくてもするけど」
ハナクソに膝立ちをさせて、少しだけスエットのズボンをずらした。ついでにパンツも。さっき胸の上までまくったスエットはいつのまにか元の位置に戻っていて、白くてほそい足だけがすこし、見える。
ごく、と一度唾をのみこんで、その白い脚を凝視しているの、ぺしっとハナクソに頭をはたかれた。
「スケベ」
「うっせぇよボケ。」
見たくなるような脚してるお前がわるい。内腿を軽く撫でて、そのままハナクソのちんこを握る。びく、と、乳首をいじくりまわしていた時より大きく肩が揺れた。
「あ、っ、…」
ゆるゆると手のひらでちんこを包み込んで摩ると、ハナクソから吐息が漏れる。先端、弱いよな。誰でもそうだけど。もうがっちがちに勃ってるハナクソのちんこをいじくり回していると、俺の首に回されていた腕に力が込められた。
「ぁ、はっ、…は、あ、もっと、はやく擦れよ、ゆる、んっ、」
「うん、わざと」
「殺…っ、ころすほんとおまえ、そういうとこむり!!」
「俺の手ェべっとべとにしといてそれはねーだろ!」
我慢汁が溢れ出てくる。左手でこすり上げて右手で先端を軽くひっかくと、膝立ちをしているハナクソの内腿が震えた。身悶えているハナクソを散々焦らす、べつに意味はない。ただの意地悪だ。むかつくからだ。
「ぁ、あっ、っあ、っ!やば、でそ、」
お望みどおり早く擦ってやると、すごくイイらしい。俺の首筋に顔を埋めて、快感に耐えている。正直にいいますけどね、俺ももう限界ちかくまで張り詰めている。息子のキヨシのほうが早く刺激が欲しくて疼いてるけど、とりあえずはハナクソをイかせてやろうと思った。
「ぁっ、や、なぎ、でる、…!」
熱い吐息が鎖骨にかかる。それと同時ひ俺の手のひらに、ハナクソの精液がびゅく、と飛んできた。布団を、少し汚してしまった。はあはあと荒い息を、俺の肩におでこを押し付けたまま整えるハナクソ。ゴムつけてやりゃよかったな、と思いながらも、俺はここでやめてやれるほどやさしい人間じゃないらしい。
「風邪、悪化したら俺のせいにしていい。」
「…え?っひ、ぃ…!」
ハナクソの精液を、尻の穴に塗りつける。驚いたハナクソが、がくん、と膝を折って、俺に倒れこむように沈んだ。
切れると痛いらしい。念入りでないと死ぬほど痛いとかなんとか。軟膏とか、ローションとか、あればいいんだけど、そんな余裕俺にはない。自分の精液をケツに塗りこまれるってどんな気持ちなんだろ、ちょっとした罪悪感はあれど、そこを撫でる手は止まらなかった。
「っ!っ!……も…、………ひ、ろげ、て」
「……すげー煽るな?」
「イった、ばっかだからかなぁ、すげ、…むず痒い、…!」
少し尻をあげて、そこを弄りやすいようにするハナクソ。あざといと思いませんか?俺は思います。散々塗りたくった精液、滑ったそこを指先で軽く叩くと、ぴく、ぴく、と開こうとしている。えっろいなクソが。あーもう、むり。俺、ここまで割と仏の気持ちになってた。だって好きだな、とか、もっと喜ぶことしてやりたいな、とか思いだしたらキリがない。どうにかしてしまいたい気持ちが膨らんでおかしくなるからダメだとおもってた。でももう、むりかも。
中指を立てると、ヒクついていたそこがぐぷ、と飲み込んでいく。ナカの熱さにまた、めまいがした。うねるそこを刺激しながら、広げようと動かす。
「ぁっ、…あ、ぁ!ン、は、…ぁっ!ぁ、」
とろけた声が部屋中に響いて、俺の脳みそもおかしくなりそうだった。
男の、こいつが、こんな声をだしてる。いつも生意気ですげぇ睨みきかせてくるこいつが、俺の手ひとつで瞳を潤ませて、必死に声を抑えて震えてる。俺の、かわいくない、涼介。
「涼介、こっちむいて。」
「…ふ、っま、た、そうやって、ずるいこという、く、っう、…うっ、」
くち、ぐちっ、くち、ぐちゅ、
うねるナカが少しずつ広がっていく。2本目の指先を飲み込んだハナクソは、ぼろぼろと涙を落とした。
「!?え、なに!?痛い!?」
それに驚いて、動かしていた指を止める。ハナクソは顔をあげて、こっちをジッと見つめた。
「お前は、ほんとに優しいな。」
ぼろ、ぼろ、ぼろ、ぼろ。
泣き虫か、おまえは。ぼろ、ぼろ、涙が落ちていく。のに、笑ってるハナクソ。
「むかつくぐらい気持ちいいから、泣いてんの!」
そう言ったハナクソが、自ら少し、腰を揺らした。ひく、と穴のが一瞬広がって、ぎゅぅ、とシまる。指が2本、飲み込まれたままだ。なんか、やっぱ変だ。熱のせいで頭おかしくなってんのかこいつ。
止めていた指を再開させる。もう片方の手でハナクソのちんこを握り直すと、「あっ!」とデカイ声を出した。
「りょうほ、う、すんの?っ、しぬかも」
「死なねーよボケかもうほんと黙っててくんねぇかな!?」
「やっ、だって、二回目出しちゃったら、俺もう、…っ、ん、…お前の、受け止めらんない、とおもうから、前触んのやめて、」
「……後ろだけでイイのかよ、絶対気持ち悪いだけだろ」
「や、…そんなこと、ない、デス」
2本目の指が簡単に動かせるようになったら、指を3本に増やした。ぐに、ぐに、とすこし狭いそこを広げて、壁面を指の腹で撫でる。俺の指は長いみたいで、ハナクソのイイとこに届くらしい。一点をしつこく攻めると、面白いぐらいに俺にしがみついてくる。
「んあ、あ、…っあ!ぁ、そこ、なんか、声!でる!」
「さっきから出てるだろ、今更」
「あーー、まじ、あ、ぁっあ、も、…」
あー、挿れたい、もう挿れたい、すぐ挿れたい、でも、痛くしたくない。でも、挿れたい、挿れたい。
ぎゅ、と唇を噛みしめる。俺の我慢力はすごいと思う。まだ、触ってもないのにちんこバグったんじゃねーのかってぐらい勃ってるから。
挿れたい、犯したい、その気持ちを殺すように愛撫を続けていたのに、ハナクソの手が、するり、と俺のちんこを制服の上から人撫でして、ジッ とチャックを下ろす
「っ!こら!まて、って!」
「苦し、くね?これ、」
「苦しいけど!出すな触るな!」
「はは…前もそうだったけど、ほんとよく我慢するちんこだよな」
「そーだよえらいんだよ俺のキヨシは!」
「あは、は…っ、で、っか。俺に触ってこんなにして、お前ほんと、俺のことすきだなぁ」
「…うるせぇよ」
「っ、これ、がいいな」
「あ!?」
「今、これが欲しい、な」.
こいつ馬鹿なんじゃねーのか。
風邪ひいてるくせに。
だから凄く我慢してきたのに。
…だから?いやちがうな。
ちがう、な。いつも無理させたくなくて、我慢してしまう、が正解なんだけど。
やっぱこいつ、馬鹿だよなぁ。
今日何回煽られた?
今日、何回、心臓がはち切れそうになった?
ぷつり、と理性の切れる音と、カチリ、とスイッチの入る音、耳の奥底で聞こえた気がした。
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