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と、突然ごめんね! 智也サイド
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「と、突然ごめんね!
今度からはノックするよ」
「……ああ」
ああ、イケボだ~。
この声に癒される。
いけないいけない。
早くここから離れなきゃ。
いつまでもここにいたら迷惑だよね!
僕は彼の部屋から出て自分の部屋にまた戻った。
机の上に置いてあるカバンの中身をチャックして、もう一度鏡で自分の顔をチェックする。
ネクタイも真っ直ぐになるようにして。
うん、おっけー。
「準備できた!
王子様は何してるんだろう?」
王子様って呼んでいいか、聞いてみようかな?
いいや、僕が彼を王子様と呼び始めたら皆真似して呼び始めちゃう。
これは僕だけの特権!
僕が一人きりの時だけ彼のことを王子様と呼ぶんだ!
「ふふ~王子様~王子様~
僕だけの~王子様~」
いつの間にか僕は鼻歌交じりの歌を歌っていた。
僕はご機嫌で部屋を出て向かいの王子様の部屋の扉をノックした。
「あの、海音君。
入っていい?」
「ああ」
返事は早かった。
僕はそおっと扉を開けて中を覗いた。
どうやら王子様はベッドでお休みになられる所だったようだ。
王子様はそれはそれは優雅に上体を起こしになられた。
はっ!僕は王子様の眠りを邪魔してしまったのか!!
今度から気を付けなければ。
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