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プログラム
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「今まで申し訳ありませんでした」
そう言って副会長は会長に頭を下げた。
当の本人は怪訝そうに、また意外そうに目を開いている。
「なんだ、いったい……
お前が謝るなんて珍しいな」
「貴方の噂を広めたのは私なんです」
「…………噂?」
「まさか、貴方知らないので……?
はぁ……どれだけ鈍いんですか。
ともかく、貴方は今悪い噂をされているんですが、それは私のせいなんです。
だから、謝ります。
申し訳ありませんでした」
あぁ、うん。
なんか偉そうだねwww
「あぁ、よくわからないが、別にオレは気にしない」
「……そうですか」
副会長は素っ気ない感じに視線をそらしたけど、明らかにホッとしてる。
「それより、今まで仕事をしなかった分の埋め合わせはしてもらうからな。
まずは今日のクリスマスパーティーの内容を教えるから覚えろ」
「わかりました」
うんうん、こういうのがあるべき姿ってヤツだよねw
「しーくーん!」
「うわぁ! いった、何っ?」
「ねぇ、オレ欲求不満なんだけどー?」
「いや、知らないよ。
っていうか離れてくれるとありがたい」
僕に抱きついてきたのは、チャラチャラ会計だった。
ってか、さり気なくお尻揉まないでほしい。
「いやー、早く突っ込んでぐっちゃぐちゃにしたいなぁ」
「僕はネコじゃないよ」
「そうなの?
まぁでも問題ないよ。
オレが短時間で開発してあげるから。
なんなら発展させちゃうよ」
「遠慮するよ。
っていうか、安曇野くんを追いかけ回さなくていいの?」
「尋ー?
いやぁ、抱きやすそうな身体だなぁと思って、狙ってたんだけど、なぁんか飽きちゃってw」
「うわ、最低」
「今はしーくん狙いだよ」
「うーん……しつこそうだね」
っていうか、地味にシャツの中に手を入れないで欲しい。
手が冷たくて寒い。
「桜井、テメェ、何してやがる!」
「いったぁ!
暴力とか酷いなぁ!」
いきなり出てきた兄さんが会計の頭を思いっきり叩いた。
うん、痛そうw
「オレの可愛い可愛い時雨に気安く触るな、穢れんだろーが」
「え、何?
ティーチャーってばしーくんのこと狙ってるの?」
「狙ってるんじゃねぇよ。
既に愛し合ってる」
「うん、真実じゃないよね。
っていうか、兄さんこそ人の胸揉むのやめない?」
「兄さん!?」
「時雨がエッチな身体してるのが悪い」
「普通なのに勝手に欲情してる兄さんが絶対的に悪いでしょ」
「え、何、兄弟?」
ちょっとなんかキャラ崩れてるよ?w
「うん、そうだよ」
「まったく似てないねー……」
「まぁね。
別に似てない兄弟なんていっぱいいるよw
ね? 兄さん?」
「うん」
「うっわ、うん、とかキモっ」
「あ゙?」
あれ?
二人ともあんまり仲がよろしくないようでwww
「あの、桜井さん、このプログラムに目を通していただきたいのですが」
ふいに港醍くんが会計にプリントを渡した。
「如月ちゃん、相変わらずカワイイねー。
どう? オレと一夜限りの」
「テメェ、港醍に余計なこと吹き込むんじゃねぇよ。
テメェのソレぶった切んぞ」
「うわっ!いんちょー!
じゃ、またね如月ちゃん」
あ、逃げていった。
よほど委員長が怖いんだねw
「港醍、大丈夫か?
変なことされなかったか?」
「変なこと?
えっと、特に何もされてませんけど……」
うっわ、港醍くんめっちゃ純粋っ!
不思議そうな顔で上目遣いとか、委員長鼻血出してんじゃんw
「時雨ー、オレにもアレやってー?」
「アレって?」
「上目遣い」
「睨んであげようかwww」
「あっ、オレ仕事残ってたんだったー。
ビバ仕事っ」
あ、逃げた。
まぁ、昔いろいろやっちゃったからねw
「……し、の……これ……」
「うん?」
しの?
これ?
見れば書記がプリントを持っていた。
「あ、プログラム?
ありがとう」
っていうか今の今までプログラムを配られなかったっていうねw
僕の出番はないように作ったし見る必要はあんまりないんだけどね。
と思えば…………
「……………………ん?」
あれ?
ー補足ー
二森春 -ニノモリハル-
副会長
眼鏡で美人
誰にでも敬語だが、どことなく偉そう
桜井遊斗 -サクライユウト-
会計
金髪でイケメン
チャラい下半身野郎
橘亮 -タチバナリョウ-
書記
茶髪でイケメン
無口で口下手
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