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「あ、あのー…」
戸惑う木島に
俺は手で『進行しろ』と合図を送った。
「た、大変お待たせいたしました!
では、もう1人のクイーンをご紹介いたしましょう!」
――――あぁ……なんで俺は
アイツの名前なんか探したりしたんだ!
『ドロドロドロドロ…………』
―――無視すりゃよかったのに……
あの時ちゃんと美緒に投票していれば
こんな面倒くさい事にならずに済んだのに。
「トップモデルの倉敷さんと同じ票数を集め
見事クイーンの座を勝ち取ったのは」
―――――いや、違う………
『ドロドロドロドロ……ダダンッ』
―――俺は欲深く
心のどこかで願ってしまった。
「キュートでクールな学年一の秀才……」
――――クイーンに選ばれるのが美緒じゃなくて
「1年B組、椎名春馬くんですっ!」
……………椎名だったらいいのに、と。
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