アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
復讐の音色(※)【side/周防 恭介】
-
俺は
画面を埋め尽くすボイスデータから
『20##年3月14日』に
カーソルを合わせると
ゆっくり振り向いた
「3年前の……ホワイトデー………」
「何だよ、忘れちゃったの?
あんなに愛し合ったのに………
お前が俺を使って
童貞脱却しようとした
…………記念すべき日、だろ?」
ニィ……っと口角を上げると
坂崎はビクッと体を震わせた
「何処ぞのリーマン軍団から犯されて
淫らに喘ぐ俺を見ながら
お前もアホ面浮かべて
自分でジュポジュポ抜いてたっけなぁ………」
「ま、………まさ……か」
「あ~…でも結局
俺に入れる前に
汚ぇ液を撒き散らしたんだっけ」
あはははは、と
俺は心の底から狂ったように笑った
「俺から誘われた時点で
おかしいとか思わなかった?」
――――――――――――
繰り返し
繰り返し
犯されながら
殴られながらも
誰かが俺の体を揺らす間
体に隠した
ボイスレコーダーが
俺に正常な意識を保たせてくれた
客観的に
冷静に
自分の状況を把握することで
悶え苦しみ怒り狂い
全てを破壊してしまいそうになる自分を
どうにか押さえつけることができた
誰にも打ち明けられない苦行に
一人で耐えながら
今日まで
生きてこれたのは………
「本当に救いようのねぇバカだな
慈善事業じゃねぇんだ
俺が無償で
体を開くわけないだろ」
―――坂崎…………
いろんな男たちに
抱かれながら悶え感じ
無理ヤリ絞り出された喘ぎ声と
俺の中を侵食していく
ジュブジュブと鳴り響く
卑猥な濡れた音と
殴られながら
絶頂を迎え
絶え間なくイキまくる度に
虚ろに開いた口から奏でられた
悲鳴のような声……………
日に日に蓄積されていく
俺の音色を
お前のその汚耳に
いつ、突き刺してやろうか
それだけを考えながら
俺は
毎日を
生き存えてきたんだよ
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
120 / 469