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尾野 帝の非日常(甘い※吐息)
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真柴和臣は俺の頬に手を添えると
額、瞼、頬骨、そして耳元へ
丁寧に口づけた
「………んっ!………んっ、あっ!」
唇が肌に触れるたびに
俺の口から甘い吐息が漏れる
首筋を『ジュッ』と吸われて
「……あぁあっ!……やめ…っ!…」
快楽の蓋をこじ開けられた体が
思いきり反り返り
椅子がギシギシとキシんだ
唇が離れても
吸われた場所には快美な刺激が渦巻き
俺は息を吐きながら
どうにかそれを解消しようとした
けれど
真柴和臣がそれを許さない
「んんん………っ!」
吐いた息を
俺の中に戻すかのように
大きく口を開いて
俺の唇ごと飲み込んだ
内膜をなぞられ
舌を舐めとられ
「ふ………っ、んっ……んっ……」
唇から漏れる
自分の艶やかな声に
ビクビクと反応してしまう
『ジュ……ズジュ…………』
普段は澄ました端整な顔で
物事を静かに見守りながら
けして前にしゃしゃり出ない男が
獣のように俺を貪っていた
―――あかん…………
ついていかれへん……
気ぃ失いそう…………
――――毎日毎晩
好きでもない男相手に
抱かれ抱きながら
浅ましくも俺は
君に愛されていく自分の姿を想像した
身体中を
誰かの舌が這いずって
中を掻き回され快楽に導かれるたびに
君のその
凛々しい顔を脳裏に浮かべて
自分を慰めてきた
欲望に負けて
一度だけなら、と
君を引きずり込んでしまって
後悔してる
だから…………
「お願いやから………
………………これ以上
俺の心をかき回すな………」
君のことが
好きすぎるから
こんな風に
二度も愛されたら
俺は…………
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