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撮影開始【side/周防 恭介】
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「次、足に手を絡めて
こっちに視線ちょおだい」
俺は
バロック調の真っ赤なソファに
足を開いて座り
椎名を正面に向かせるかたちで
膝の上に跨がらせていた
マイキーの要求に従い
後ろからスカートの裾を
少し手繰り寄せると
椎名の足の間に
手を滑らせた
「…………っ!……」
椎名の細い体が
ピクッと小さく跳ねる
「いいわよぉ、
春ちゃん、恭ちゃんの髪にキス、
よろしくぅ」
椎名は真っ赤になりながら
体を捩り
俺の髪に口づける
――――あぁ、気持ちいい………
鳴り続けるシャッター音と
俺たちを見守る
大勢のスタッフの視線の中で
椎名はストロボの光に
時々眩しそうに目を閉じながら
マイキーの要求に
必死に応えていた
「………やるな」
「……え?」
「あのマイキーが
ご機嫌で撮り続けるなんて
けっこうな奇跡を
起こしてるんだぜ、お前」
「そう、なんですか?」
「血は争えないってやつ?」
「あの人の話はやめてください」
「春ちゃん!その顔キープ!」
プンスカ怒る椎名を
マイキーが激写していく
俺はくっくっ…と小さく笑った
―――すげぇ楽しい…………
完全な仕事とは云えないけど
こんなに仕事が楽しいと思えたのは
初めてだった
撮影前に心配していた
俺の中の獣は
作品として仕上がっていく
椎名の美しい姿に見惚れながら
大人しく
檻の中へ収まっていた
マイキー………
やっぱ何だかんだ言って
お前は『天才カマ野郎』だよ
「春ちゃん、立って……
肩幅まで足広げて
そうそう……
…裾を持って……少し上げてくれる?」
「こう………ですか?」
椎名はマイキーの要求に素直に従い
白のレースごと
黒いスカートをたくし上げた
途端に、キレイで真っ白な
椎名の太ももが露になる
――――………………
ゴラァ!
クソかまハゲマッチョ!
ブチ殺すぞっ!!
「恭ちゃん、春ちゃんの前で
這いつくばって」
―――――………………
チッ………
調子乗りやがって………
俺は作品に対しての責任感に
突き動かされ
言われた通り
椎名の前でうつ伏せになり
マイキーを睨みながら
ゆっくりと這いつくばった
「あぁん!その眼つき……
ゾクゾクしちゃぁう!
…………はい、春ちゃん
可愛らしいその足で
恭ちゃんを踏んづけちゃって
ちょおだぁい♪」
「え!でも…………」
「椎名、
頼むからさっさとやって
終わらせてくれ」
俺は懇願した
椎名は躊躇いながら
俺の背中へ
触れるように足を乗せる
「いやぁん!もっと強くぅ」
「…………………」
椎名は徐々に体重をかけていく
「…………っ、…………」
俺は息苦しくなり
眉間にシワを寄せて顔を歪めた
「恭ちゃん…いいわぁ…
……セクシャルの塊よぉ……」
マイキーは悶えながら
シャッターを押しまくる
「はい、恭ちゃん開放!」
俺はガバッと起き上がると
椎名の腰を腕で抱いて
スカートの中に思いきり手を突っ込んだ
「ひゃあっ!せ、せんぱ……っ…あっ」
のけ反る椎名の体に
ピッタリと自分の体を密着させ
スカートの中で太ももを掴み
持ち上げて
喉元を噛む仕草をする
「きゃあぁああ!いい!いいわぁ!
最高よ!あんたたち!」
「せ、せんぱ…い、やだ……恥ずかし……」
「俺も………」
「え?」
「俺も……恥ずかしい」
本当によくわからなかったけど
この時、俺は
椎名を抱きしめるのが
スゴく恥ずかしくて
顔を真っ赤にしていた
そんな俺を見た椎名も
頬をよりいっそう赤く染めていく
「いいわぁ……ホントに、
最高すぎる………」
ディスイズ、マイキーマジック……
「ねぇ、今ならあれ、
できるんじゃない?」
マイキーの一言で
俺は正気に戻った
「……俺はやらないって断ったぞ
それに、事務所的にNGだし」
「あら、今日は非公式、じゃなかった?」
「……………………」
俺は椎名の顔をじっと見つめた
「どう、したんですか?」
……………………
「やっぱり無理だ
……………俺にはできない」
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