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保健室
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和也side
あ…っ!
やっちまった……
綾都にクリーンヒットしたボール。
綾都はそのままぶっ倒れて気を失ったし、まじで俺最悪だ…っ!
「綾都!!綾都!!」
「ぅ…ん…」
意識ある!死んでない!
殺してたらどうしようとか真面目に考えたぞ…
「おーい、西崎なにやってんだ、七瀬保健室に連れてけ」
「言われなくてもそのつもりだっての」
先生に言われてボソッと反抗しつつ、綾都を抱えて保健室へ向かった。
気を失ったままの綾都をベッドに寝かせる。
あいにく先生はいないみたいだ。
とりあえず顔面冷やしたほうがいいよな。
保冷剤を探してきて、布に包んで赤くなっている鼻や頬に当てる。
冷えてるのが気持ちいいのか、少し顔つきが柔らかくなった。
「綾都、ごめんな」
痛そうな腫れを見て心から思ったことが漏れた。
「んんぅ……」
「綾都?」
綾都が少しうなった気がして、タオルを話して綾都を見つめるけど、目を覚ましはしない。
「…………」
こうやって改めて見たら、綾都って綺麗な顔してるよな…
顔ちっさいし、ほっぺた柔らかいし、髪の毛くせ毛で可愛いし。
小さい頃から分かってることだけど改めて見るとさらにそう思う。
「…綾都可愛い」
無意識に出た言葉。
それに驚いた。
可愛い、可愛い。
ずっとずっとそう思ってきてた。
だけど今それを口に出してみて、何かが違う気がした。
幼馴染として可愛くて好きなんじゃなくて、もしかして…人として、男として…綾都のことが好き…なのか?
今まで考えたこともなかった結論にたどり着いた。
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