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ドS
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「えっと…それって……どういう…」
「僕、綺麗なものが崩れる瞬間が大好きなんです。綺麗な花は握りつぶしたくなるし、綺麗な部屋は汚したくなるし、綺麗な絵は塗りつぶしたくなる。そして、綺麗な人が表情を乱して感情を乱して…壊れていくところが好き」
「あーー!」
何か思い当たるふしがあるのか、由真がいきなり声をあげた。
「何? 由真」
「そういえば言ってたな! 前、遥人の写真みた時、壊したくなる顔だねって!」
写真みたことあるなら一目惚れじゃなくね? と思わないこともないが、今は置いておこう。
「具体的に、俺は何をされるんでしょう?」
恐る恐る聞いてみると、結生は本日一番の笑顔を浮かべた。
何、それ。
超恐怖。
「大丈夫です。僕、壊したいと言っても、痛みを与えたい訳じゃないんです。なんというか、恐怖に染まった顔とか、悲しそうな顔とか、泣いてる顔とか……快楽でトロトロに溶けた顔とかそういうの見ると興奮する」
「おい、結生。お前まさか悠也相手に興奮したりしてないだろうな?」
「したことあるけど、俺悠也さんは好みじゃないからそこまでは」
兄弟でなんつー話してんだい、君たち。
「……俺、帰っていいかな?」
「返事と連絡先くれたらいいですよ」
「わかった。返事に関しては、俺、恋愛とかしたことねーし、しかも男だし…なんかすげぇ性癖持ってるし、まだ受け入れられねぇけど、なんつーか…結生くんと仲良くなりたいと思うし、気持ちもすげぇ嬉しい。必ずいい返事が返せるとは言えないけど、待ってもらえるかな?」
「わかりました」
その後、連絡先を交換し帰ろうとしたら、皆も帰ると言い出した。
皆で一斉に家に帰るとき、家が近いから皆同じ方向な上に、俺を無視していちゃつくリア充ども(特に彩と瑠依)と一緒とか耐えられないから、いつもなら皆が出て少ししたら帰るのだけど、
「それなら、少し僕の買い物に付き合って貰えませんか?帰り道ですし」
という結生の一言で、珍しく生徒会全員で門に向かうことになった。
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