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甘えたな時もある 06歩
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僕が戻ると、二人はニヤニヤしていた。
「おま…何ニヤニヤしてるの?」
「ヒューヒュー!」
「ゆーくん可愛い!」
「え…もうしかして聞いてたの?」
「伊織がトイレ行った時に、ちょうどゆーくんたちが会話していたらしくて、盗み聞きしたらしいよ」
恥ずかしい…。
知らない人に聞かれるよりも、知ってる人に聞かれる方が恥ずかしく感じる。
「あーあんな甘々なゆーちゃん初めて見たな」
しみじみと言ういおくんに、僕はパンチしたくなった。
まあ、僕がパンチしたところで力が弱いから痛くも何にもないんだけど。
「僕だって甘えるときくらいあるっ」
というか僕はいつも甘えてる。
そんな子供っぽい僕を呆れずに甘やかしてくれるから、たくさん甘えてしまうんだ。
「折角付き合っているんだしなー。甘えたいもんね」
「そうなの」
「あーっ!色葉が俺を裏切った!」
「俺はゆーくんの味方なんだよ」
そう言って色葉くんが僕のところに来て抱きついてきた。
あれ?これは色葉くんまで酔ってる?
抱きつかれて「嫌だ」と思うより、「酔っ払いが増えた。どうしよう」と思った。
酔っ払い煩いよ…。
それでも楽しいからしばらく飲んで、すっかり出来上がった二人をホームまで見送って、僕は侑李さんの家に向かった。
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