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☆バレンタイン☆ 2
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朝、起きると好きな人が隣で寝ている。
咲は毎日が幸せで、つい今日も愁の胸を頬擦りした。
「…おはよう」
いつも咲より早起きの愁が、咲のおでこにキスをしてくれる。
「ん…おはよう」
パチッと目を開けて、愁に挨拶をする。
「今日、みんなにチョコを配るけど大丈夫?」
「うん、大丈…夫?!」
『チョコ』の単語に、咲は我にかえった。
(早く、愁にチョコ渡さなきゃ!!)
甘いひとときを過ごしたいが、とにかく全校生徒よりも先にチョコを渡したい。
「あ、あのね!ちょっと、今、行かなきゃいけないの!」
パニックで飛び起きた。
「…咲、朝ご飯までに用事が間に合えば、一緒に食べれるよね?」
「うん!あ…そっか」
朝ご飯は、みんな食堂で食べるのだ。
(食堂に来てもらえれば、少しだけ余裕でチョコを包む時間があるんだ)
「愁、今日は…1人で食堂に行って?僕、用事が済んだら行くから」
(って、食堂にいるんだけど…)
そう言うと、愁は微笑んだ。
「わかった。ゆっくりでいいからね」
「…うん…?」
自分が慌てると転けるからか、と思いながら咲は返事をした。
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