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可愛い甘え 【瑛斗 Side】
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ここ最近、翠が少しずつ甘えるようになった。
甘えと言ってもそんな我儘な感じにじゃなくて、
そっと控えめで。
先程朝食を済ませ、今翠はテレビを見ていて
のんびりとした時間を過ごしている所だった。
ちなみに俺はその隣でノートパソコンに熱中。
一応社会人だから、仕事がある。翠が家に
来てからは暫く無理を言って休ませてもらって
いるもんだから、その間はこういう風に家の中でも
できるような事はしておかないと。
と言うか、家でも出来る仕事ばかりだし
わざわざ出勤する必要はあるのかと思って
しまうのだが、そこは伏せておこう。
パソコンの液晶を見つめ作業を続ける…が、
隣から視線を感じる。それは勿論、俺以外に
一人しかいないもので。
翠はさっきから俺をチラと見て、何か
言いたげにしては俯きを繰り返していた。
多分、話しかけないのは翠の性格からして
俺の仕事をしている手を止めたくないのだろう。
これが仕事ってのは言ってあるから。
俺は大袈裟にパソコンをパタン、と閉じた。
その動作に、翠が明らかに反応を示す。
分かりやすいよな。
「お仕事、終わり…?」
「終わったよ」
嘘。終わってはいないけれどこんなの
後でやってもすぐに終わるから大丈夫だ。
仕事なんかより翠の方が大事だし。
と、よく聞く夫婦会話の様な台詞が頭に浮かんだ。
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