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晴れ舞台
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まず天界に行くにはゲートを開かなければならない
そのためには開いてもあまり影響がない安全な場所を探さなければ
「アーネスト、この辺はどうだ?」
「んー…大丈夫かなぁ」
少し見渡しが良すぎる場所に素直に承諾できない
「アーネストさんっ…僕、隠せるよ」
「へ?」
「森のみんなとお話ししたら、隠してもらえるかも…!」
「話せるの?」
「ん」
ルイが俺の手を離して木のもとに向かう
この場所で見る限り1番古そうな大木に歩み寄る
「アーネスト、ルイスくんにはそんな力があるのか?」
「いや、俺も初めて知った」
天使にも悪魔にもそんな力を持つものがいるなんて知らないし聞いたこともない
ルイが触った大木が風もないのにユサユサと揺れる
ルイが、ヘラリと笑ったのが見えた
その瞬間
大木が光り他の木が少しづつ動いた
幹を大きく広げて円を描くように俺たちを隠してくれる
「アーネストさん…」
「ありがとうルイ。木たちにもそう伝えてくれ」
「ふふっはい」
ルイが嬉しそうにまた大木と交信する
目を瞑った綺麗な横顔に見惚れる
「おい、シャルは見んな」
「はぁ?みっ見てねーよ!」
「ほんと〜?見惚れてたんじゃないのー?」
「本当だって!ほら都合のいい場所になったんだ、さっさと始めるぞ」
「わかった」
少しだけ赤くなった頬を隠すようにシャルがマントのフードを深く被りゲートを開く準備をした
「ルイ、おいで」
木とお喋りしていたルイを呼んで俺もフードを被る
動いて落ちてしまっていたルイの頭巾を被り直させルイの腰に手を添えた
「さぁ…始めるぞ」
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