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「こっこないでくれ!」
「うるせぇよ」
尻餅をついて逃げ惑う男達を片っ端から殺していく
大天使の娘も既に首から血を流し倒れている
「アーネスト…残りは彼奴ら4人と大天使様だけだ」
「あぁ…シャル…こんな事に巻き込んで悪かったな」
「何を今更」
「俺たちはいいコンビだ」
「…あぁ…!」
シャルが柔らかく笑ったのが見えた
こんな血で汚れた部屋でそんな顔ができるのかと驚いた
シャルはどこまでも純粋で…とても残酷な男だ
「じゃぁ殺るか」
「アーネスト…自棄になるなよ」
「わかってる」
わかってるさ
自分が我を忘れて暴れれば影響を受けるのはこの聖堂どころではない
もちろんシャルもルイも殺しかねない
自分が危険な存在だと、隔離されてなお理解できなかった子供時代とは違う
自分の力を把握しているしどれだけの影響を与えるのかもわかっている
大丈夫だ
俺は俺でいられる
シャルが最後の一人の首に噛み付く
さすがに疲れたのか吸血をしているのだ
天使の血など高価なものそう簡単に飲めない
まぁ、死んだ天使の血は泥のようで不味いのだが
「なっ…なんだこれは⁉︎」
「あ?来んのおっせーよ」
「早く返せよ」
「なっ…お前達は本当の悪魔だ…魔界の奴らはろくなものがいないと思っていたがここまでとは…失望したぞ」
「失望…か…くっ…あはははは‼︎」
「何が可笑しい!」
はなから希望なんてねーだろ
魔界なんてなぁ
「…なっ涙はもう返した!わっ私は約束を守ったからな!」
大天使の周りが光り始める
そうすれば俺たちの身は徐々に焼け始め死んだ周りの天使達がゆっくり起き上がる
殺したと思っていた奴らが起き上がりさっきまで震えていた大天使は余裕の笑みを浮かべている
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