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運命の出会い…1
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朝7時20分。いつもと同じ電車に乗る。そしていつもの「あの人」を探す。「あの人」は甘いマスクで俗にいう「イケメン」だ。
7時30分。僕はいつもの駅で降りる「あの人」を眺めていた。「あの人」は降りる時、パスケースを落とした。だが気づいていないようで歩いていく。僕はパスケースを拾い電車を降りた。
「あのっ!」
叫んでも通勤ラッシュなのでこえは届かないうえ人混みにながされた。
気づくと改札口にいた。「あの人」を探すと改札口の近くの柱のところで懸命に鞄の中を探していた。
「あのっ!ねぇっ!」
目の前で呼んでも気づかないので手を掴んだ。するときょとんとした顔で僕を見た。
「電車から降りる時、パスケースを落としましたよ。」
「ありがとう。助かったよ。いつも同じ電車に乗ってる子だよね?」
「えっ?あっ、はい!なんで覚えてたんですか?」
「んー。なんかイケメンがこっち見てるなぁって思って。」
「えっと…そにょ…。」
見つめていた事を弁解しようと思ったが噛んでしまった。「見てんじゃねぇよ変態。」と言われると思いギュッと目を瞑った。だがそんな言葉はいつまでたっても降ってこなかった。代わりに、
「パスケースを拾ってくれたお礼をしたいから名前と連絡先教えてくれる?」
「はい。えっと望月翔です。LINEやってますか?」
「俺は桜井裕哉です。LINEしてるよ。」
LINEで友だち追加すると桜井さんは焦った顔で僕を見た。僕は何故焦った顔をしているのかわからずくびをかしげた。
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