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頑張る!! (平凡×乙女美形)
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(あっ、うそ!またすれ違った!)
移動教室のため長い廊下を友達と渋々歩くと
嬉しい事が起きた。
前から運命の人が横にすれ違ったのだ。
あーどうしよ春田(はるた)の匂いがするよおお
めんどくさい実験のためにここまできてよかった!!
ああ、話かけたいな?話しかけようかな?!
でもカッコよすぎて途中鼻血出るかもっ
毎日カッコいい。ていうか、日に日にカッコ良くなってる気がする!
素敵…素敵だけどさ、誰かに春田取られちゃうかも…!
そんなのやだやだ!俺だけの春田なのおお
脳内で発狂しながらも現実ではクールに振る舞う。
意識して振舞ってるんじゃないけど、感情がでかすぎてうまく出ないだけ。
春田のこと考える時だけだけど…。
春田、これから教室で授業なのかな?
俺実験サボって春田の隣で授業受けたい。ベッタリくっついて授業受けたい。
こんなに春田を好きになったのは
ある日の出来事のおかげ。
やりたくもない委員会を抽選で決められた。
その日の委員会の話し合いをサボろうかと迷ってたら、先生にみつかって無理やりたくさんの資料を持たされ、渋々会議室に向かった。
だけど、資料が重すぎて片腕がつってしまった。
やばい!、と思った瞬間資料が床に……と思ったが何も起こらなかった。
「大丈夫?」
自分より少し低い声が聞こえた。
目の前には同じくらいの身長の男。
その男は俺と資料を一緒に抱きとめた。
助かった!
感謝しようと相手の顔をみると…
「…っ!」
目が釘付けになった。
心臓の鼓動ははやくなり、顔がやけに熱くなった。
これは、もしかして…一目惚れってやつ?
「あ、…えと、ありがと」
やっと口が動いたと思えば、
いまの状態、まだ抱きとめられてるんだった!
そう考えると先ほどより心臓がうるさくなり、たまらない気持ちになった。
思わず後ずさったら、資料のプリントらをばら撒いてしまった。
あああああ!!!!
「ご、ごめ!せっかく助けてくれたのに!」
慌ててしゃがんで資料をかき集める。
「ははっ、大丈夫。手伝うよ」
そういって彼もかき集めてくれた。
やばい。ちょー優しい!!!!
好き!好き!もう好き!!
とそんな事があって今に至る。
会話したのそれっきり…だから名前もクラスも聞けなかった。
だがしかし!!交友関係を大事にしてきた俺の情報網をなめてもらっちゃいかんぜよ。
その日にすぐ友達に聞き、その友達の友達に聞き、友達の友達の友達に聞いたところ!!!
名前は春田陸(はるたりく)
2-Dのクラスらしい。俺2-Aだから隣の隣の隣だ。
春田に会うため普段行かないD組の前を何か用があればそこを通る。
今日は合計で5回も会っちゃった!
嬉しすぎてやばい泣いちゃうっ
春田の事を考えてたらいつの間にか昼休みになっていた。
周りに仲いい友達が集まり始め、弁当や売店で買ったものを机に出す。
あっ、飲み物忘れた。
「ごめん、ちょっと自販機いってくる」
「おう、充(みつる)俺のもよろしく」
「やだよ、ばーか」
教室を出て自販機は一階にあるため、近くの階段を使おうとした。
あ、D組の前通んなきゃ!
春田いるかな?
ちらっとクラスの中を覗いたが、いなかった。
あれれ。ショック…
でもまだ午後もある!きっと会える!!
開き直ったところ、階段をいっきに降りた。
自販機がある場所につけば、この時間なら誰もいない。と思ったが、1人いた。
どうでもいいし、さっさと買っちゃおう…
「あ、この間の…」
お金を入れていつものボタンを押そうとしたら、声をかけられた。
俺しかいないし…俺にいってんのかな?
なに…と返事して振り返ったら
「春田!!」
予想つかなかった出来事に思わず叫んでしまった。
「え?」
うそ!春田だったの?!なんで俺気づかなかったんだろ?!久しぶりに声聞いた!
まさかこんなところで会うなんて!!
やばい嬉しすぎるっっっ
ぴょんぴょん跳ねたい!
「俺の名前しってるの?」
「、え?!あ、えと」
驚いた表情をして、まじまじと俺をみつめる春田。
あっ、俺春田の名前呼んじゃってたんだ!
どうしよ。許可なしに名前聞いちゃって勝手に知ってたから不審に思えたかな?どうしよどうしよ
「まあ、俺も綾瀬(あやせ)の名前知ってるけどね」
「!!」
俺の苗字!知ってたんだ!
嬉しい!なんで?なんで知ってるの?!
「綾瀬は学校内で有名だからみんな知ってるけど」
ああ、そういうことか…
でも春田に知ってもらえるのすごく嬉しい!
もっと知って欲しいな!!
「…」
「…」
2人とも沈黙しちゃったよ…。
…どうしよう。
話しかけられたのはいいけど、いざ春田がいると自分から話しかけられない!恥ずかしい…っ
俺のこともっと知って欲しいのに。近づけるチャンスなのに!
「あ、ごめん、飲み物買うとこ邪魔しちゃったね。」
春田は申し訳そうな笑顔で言った。
うわぁぁあああああ
まってまって!邪魔じゃないよ!ずっとここにいて欲しいくらい!
そう言いたいのに、口が動かない。
「この前転びそうになってたから、体大丈夫かって聞きたかっただけなんだ」
覚えててくれてたの?!
嬉しい嬉しい嬉しい!!!春田の記憶の中に俺がいるよ!!!
もうっ春田は俺を喜ばすの得意なんだからっ
ってそうじゃなくて、返事しなきゃ!
大丈夫だっていわなきゃ!!
「…だ、いじょぶ」
声裏返っちゃったし、なまってる…
俺かっこ悪い…
「よかった」
笑顔かっこいい!春田素敵すぎて辛いいいい
俺のこと心配してくれてたのかな?
俺春田のおかげでぴんぴんだよ!!元気だよ!!
「あの、覚えててくれてたんだ…」
せっかくのチャンスだし、俺からも話しかけなきゃ!
「うん。(有名だしイケメンだし)綾瀬を忘れられないよ」
「!!!そっんな、!俺もだ、よ…っ」
俺のこと忘れられないってどういうこと?!
ずっと俺のこと考えてたってことかな?
こ、これって脈あり?
「?(も?)綾瀬なんか赤いよ?大丈夫?」
「え!あ、大丈夫!ちょ、ちょっと暑いだけ」
春田のせいで赤いんだよおお
「本当?体調悪いなら保健室つれてってあげるけど」
優しいな春田。外見も中身ドストライク
やっぱり春田は俺の運命の人だ。
心臓バクバクうるさいもん。こんな経験初めて。
…って!!!
いま保健室つれてってくれるっていった?!
まって、まって、…お、お誘い?
…じゃないか…。心配していってくれてるんだよね。
だけどさ!!そーいうー雰囲気になるかもじゃん!
どうしよ!保健室っていえばそんな雰囲気になるよね!
行こっかなー行こっかなー!!
「ほんと?た、確かにちょっとしんどいかも…」
嘘ついてごめんね春田。でも確かに病気にかかってるかも。…春田病。
この病気一生春田がそばに居てくれないと治らないやつだから、
頑張って春田のこと振り向かせるから!!
俺のこと意識して、襲いたくなる衝動を発動させるから!!
待っててね俺の春田!
END
*
この後いちゃこらしちゃうかんじw
続編書くか迷ってます(`_´)
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