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次の日にはケロッと回復した僕は学校に向かった。
けど...
下駄箱を見るたび思い出してしまう。
僕...やっぱり......
「有沢!」
声に反応し振り返ると、そこにいたのはしーちゃんだった。
「しーty」
「ほんっっっっとにごめんっ有沢!!」
そう言って深々と頭を下げてきた。
「傷つけてごめんな?だからもう傷つけないし絶対嫌いになんてならないから!てか、俺有沢いねぇと辛いし、有沢好きだし!!!どーかこの通りだ!俺らといつも通りに仲良くしてくださいっ!!!!」
「あ、の...しーちゃん」
俺の声にかぶさるように
「声がデカい」
龍翔くんはしーちゃんの頭を叩いた。
「いっでぇ!?」
「お前朝から元気だな」
「はぁ!?何でお前はそんなに普通なの!?」
「何故でしょう...あっ優、おはよ」
しーちゃんとのやり取りにクギを刺すように龍翔くんは、俺に挨拶をしてきた。
「おはよっ...」
「えっ?有沢...あの」
「しーちゃん...あの、ごめんなさい...っ僕の行動が間違ってたんだって、分かったんだ。逆に怒らせるようなことして」
「怒ってない!!!俺が怒ってんのは崎谷だ!」
「けど、本当にごめん...」
「有沢が謝ることじゃ...俺らが謝らなきゃいけないんだぞ、本当は?本当ごめんな?」
「もう...僕大丈夫だk」
大丈夫だからと言い切ろうとしたら、しーちゃんに抱きしめられた。
「しーちゃん?」
「あ"ーり"ーさ"ーわ"ー!あ"り"か"と"な"ー!」
鼻水ズビズビで大粒の涙を流しながら、泣き出した。その前だけでも注目を浴びたのに益々注目を浴びて、少し笑いながら龍翔くんと一緒にしーちゃんをなだめた。
しーちゃんは人思いで友だち一途で...
龍翔くんは1番に1人1人を理解してて大事にしてくれて...
僕はすごくいい人に囲まれてたんだと思った。
「ところで何でお前ら名前呼び?」
「「別に?」」
「別にって何さー!?」
「仲良しだからいいじゃん」
「い、いじゃん」
「俺だって仲良しだぁぁぁああああ!!!!!!!」
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