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あれからだいぶ暗くなった頃、2人で学校を出た。くだらない話をしながら笑って帰った。
人通りが減ると俺を気遣ってか少しだけ手をつないでくれた。
堂々と手を繋いでもいいのになって思う...
だって隣が由鶴さんなら大丈夫だもん。
「あっ...朝比?」
「はい?」
由鶴さんの方を見ると由鶴さんも俺をみていた。
「手つなぐの嫌じゃない?」
少し不安そうに問いかけてきた由鶴さんに俺はうなづいた。
嫌じゃないって言えたらいいんだけど、今繋いでる手が緊張しすぎて喋るのさえも緊張してしまいそうで...
本当は由鶴さんのことだから言葉にして欲しいんだろうけど...今はちょっと出来ない。
「そっか...よかった」
そう言って由鶴さんは優しく微笑んだ。
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