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19 (R18)
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一旦、身体を離したリカちゃんが、俺の中からそれを抜いてしまう。その時僅かに聞こえた水音が切なくて、苦しくなった。
早く戻ってきてほしくて、堪らずリカちゃんに向かって両手を伸ばす。
「やば。慧君のここ、ヒクヒクして待ってるんだけど」
さっきまでリカちゃんを受け入れていた蕾に、滑らかな何かが触れる。それは無遠慮に突き立てられた。長くて細いリカちゃんの指が中へと入ってくる。
「……っつ、あ」
「俺のが入ってたから指2本ぐらい余裕っぽいね」
「い、やだっ、指やだ」
「なんで?美味しそうに締めつけてるけど」
気持ちいいけど足りない。
数分前まで、奥いっぱいにリカちゃんがいた後孔は、もっと深くまで来てほしくて壁をうねらせて指を飲み込もうとする。
けれど、いくらリカちゃんの指が長くても、奥までは届いてくれない。
「やだやだ……っ、奥、奥がいい」
「でも慧君イきそう。ほら、すっげぇ濡れてる」
後孔を攻めるのとは反対の手で、リカちゃんが俺のそれを握る。絶妙な力使いで上下に擦られると、ぐじゅぐじゅと水音が鳴った。
前後を弄られて浮いてしまう腰。机の縁に両足の指を引っ掻けて、なんとか耐えようとする。
我慢に我慢を重ねる俺の内腿に筋が浮かび、そこへ顔を埋めたリカちゃんが舌でなぞった。
「イク?もう痙攣始まったね」
「やっ、やだぁ……っ、やだ、んっあ」
「せっかくだから、カウントダウンしてあげようか?」
両利きのリカちゃんは、前も後ろも偏りなく手を動かした。俺がどれだけ嫌だって、早くって言っても聞いてくれない。
気持ちいいが気持ち良すぎるに変わり、熱いが溶けそうに変わる。目の前にあるリカちゃんの顔が近づいてくる。
「慧君気持ちよさそう……そろそろ、かな」
「リカちゃっ、リカ、あぁっあぅ」
「3秒前……2、1」
射精の為に下腹部に力が入って俺は目を瞑る。咄嗟に両手で口を覆ったのは、つい声を殺してしまいがちな癖だと思う。それが今まで出来たことなんてないのに、染みついたその癖は無意識に出た。
溜まっていた熱が決められたルートを走り抜け、出口へと向かう瞬間。吐き出すことしか考えられなくなる、あの感覚が訪れる。
「ふぁっ、あぁぁ……ひっ、あぁ──あ?!」
内腿の震えが止まり、尻すぼみな声が俺から出た。身体は熱いのに頭はやけにスッキリしていて、自分が何をされたのか手に取るようにわかる。
「てめぇ……マジありえねぇんだけど!!」
案の定、顎を引いて見た先には、両手を放し、嫌な笑顔を浮かべるリカちゃんがいる。
寸止めも寸止め、もう1秒でもあれば確実にイケてたはずが、俺のそれは絶妙なタイミングで投げ出された。
性悪ド変態野郎にお預けを喰らわされたのだ。
「だって1秒で止めたし。ゼロって言ってないから」
屁理屈を言いやがったそいつを睨みつける。俺に睨まれようが痛くも痒くもない、とばかりに笑ったリカちゃんは首を傾げて言った。
「なぁ慧君。慧君がどれだけ俺を好きか、身体で示してほしいな」
「は、それどういう意味?」
「俺を好きな分だけ我慢できるだろ?慧君に、もっとこの時間を楽しんでもらいたいんだよね」
なんで俺はこんなバカが好きなんだろう。自分のことなのに、マジでわからない。
それなのに、リカちゃんの猛ったそれが後ろを掻き分け入ってくると、心臓の中心がツンと痛む。
「はぁ……気持ち、い。慧君の中、俺のこと好きすぎ」
「うるっ、さい…っく…いいから早く動けよ」
「はいはい」と苦笑いをしたリカちゃんが律動を始める。その度に溢れてくるのは『好き』という感情だ。
眉を寄せて耐える顔も、息を吐いてやり過ごす仕草も、目が合って笑ってくれるところも好き。
なんで好きなのかわからないのは、俺がリカちゃんを好き過ぎて全てが特別に見えてしまうからかもしれない。
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