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ーコンコンッ
「失礼しま...ぁあ?」
「おーう佐々木ぃコッチだ。」
姫宮さん、怖いどころじゃないです。これどっからどう見てもヤクザ...
「先生ちょっと目が紫外線に弱くてな。だからこのサングラスは気にするな。」
「あ、やっぱ先生なんですね」
ドアを開けて真っ正面にいたのは、ジャージにスリッパと言う格好でコーヒーの入ったマグカップ片手に俺においでおいでをする先生。(?)
サングラスはいいとしてスキンヘッドにする必要はあるのだろうか...
呼び出された内容は、俺の親が学校で配られた手紙の返事を書いてないとのことだった。
確かにあの母親が書いてるわけないよな...
「いーか?明日には持ってこいよ?」
「はぁーい」
「あとC組の鬼塚も出してないんだが...放送で呼んだのに来ないな。」
「鬼塚?」
「ああ。ま、あいつが素直に来る方が珍しいけどな」
「へぇ...」
「なんだ佐々木その顔は。呼んできてくれるのか?」
「はい?俺そんな事言ってな...」
「んじゃよろしく頼む。頑張れよ!!殺されないようにな!!」
「え、ちょ、殺されるって何ですか!!?」
思ってた以上の危険人物じゃん鬼塚サン。やだよ絶対行かないよ。
責任を押し付けられる前に職員室を出ると、扉のすぐ前に壁があったのか顔面を強打した。
「おーぅい佐々木大丈夫かぁー?ww」
「くっそ、大丈夫じゃな.....
....い...?」
「...邪魔」
「はうアッ!!?」
運が良かったのか悪かったのか、俺がぶつかったのは壁じゃなく人だった。
「チッ...」
「あ、すんません...」
じゃなくて!!
同居人じゃん!!俺の!挨拶ないの!?中途半端な金髪しやがって。
「あ、お、おはよ...」
「うっさい」
「うっさいって何だよ挨拶は当たり前のこと「は?」...で、す、よね...?」
「...口ごたえ」
「はい。すいません。」
もーこの人の顔で脅しに来る感じ?何なの?実際超怖いし!!
「...変わった」
「はい?」
変わった?何が?
「え、ちょ、何ですか近いですよ顔」
「......。」
俺が離れようとすると、腕をがっしり掴んでおでこ同士をくっつけ、不機嫌そうな顔で言った。
「お前......変わったな。」
「......は、」
「前はもっと俺の事.....」
言葉が途中で途切れた。
なぜなら、誰かが俺の耳を塞いだから。
俺の腕を掴んでた手が離れたと同時に振り向くと、そこには満面の笑みの慎太郎が居て、
「まきちゃん、教室帰ろ。」
「あ、うん...」
そう言って俺の手を握ると、スタスタと教室に向かって歩き出した。
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