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楠見先生が、ボクの家にいる。
家庭訪問なんだから当り前だけど、2人きりの空間がなんとも落ち着かない。
ボクは昨日から緊張していた。
緊張しすぎて、昨日の夜から食べ物がのどを通らない。
「母がすぐに参りますので、お待ちください」
ちゃんと言えた。
ここまでは順調に進んでいる。
後は楠見先生を応接間に案内して、ボクはすぐに自分の部屋に引っ込めばいいだけだ。
「沢田、ちょっと話さないか?」
「えっ?」
先生によび止められて、ドキッとする。
想定にはなかった。
どうすればいいのか分からないので、軽くパニックになる。
こういうときでも、ボクは顔には出ない性質だ。
それがいいことか悪いことか分からないけど、とにかく先生には気づかれていないだろう。
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