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<うれしい報告>
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「昨日はどうだった?」
ボクは昨日あった出来事を話したくて、2人の顔を見ると自分から話を振っていた。
「おもしろかったよ。拓海も来ればよかったのに……」
ユウくんは少し日に焼けた顔で、目をキラキラさせている。
楽しかったんだろうなと思うと、ちょっとだけ後悔した。
ユウくんと雅樹さんの釣果は分かっている。
昨日、帰りにイシモチと言う魚をたくさん届けてくれたからだ。
「ユウくん、昨日はお魚ありがとう。さっそく澄代さんに料理してもらったんだ。……お刺身でも煮魚にしても美味しい魚だね。両親も喜んでいたよ!」
「オレも刺身で食ったけど、うまかった! ユウ、ありがとな」
「よかった。気に入ってもらえて!」
ボクはここぞと思って、切りだした。
「あのね、昨日すごくいいことがあったんだ。……でも、くわしい話は帰ってからするね」
「オレもある!」
知紀くんが話を聞いてほしいだなんて、昨日はよっぽどたいへんだったんだろう。
「ボクの家だね?」
「おう!」
「うん」
ユウくんと知紀くんが、ボクの家に寄っていくことが決まった。
こう言うとき、親友だと便利だ。全部言わなくても分かってもらえる。
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