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詮索9
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「哲平!そんなに険しい顔してー!!辛いならホントに帰れよ!?」
「あーあ!大丈夫ですから静かにしてください!」
店長のバカデカイ声には毎回驚く。
そんなデカイ声で俺の名前を呼ぶなよ!
また厨房の小窓から3人の方を見る。
幸い聞こえていないようだ…
よかった…
ゆず胡椒ラーメンを頼んだブラックツリーが一番最初に食べ終わったらしく、暇そうに携帯をいじっている。
こう見るとホントにただの男子高校生にしか見えないのにな…
と、その時、携帯をいじっていたブラックツリーがいきなりこちらに視線をよこした。
うわ…っ!
咄嗟にしゃがみこむ俺。
え!?今目合った?目合ったよな!?
あまりに鋭い視線に足がすくむ。
もう見れない。
こえぇ。
「どうした草野くん?」
厨房の人が突然しゃがみこんだ俺に声を掛ける。
「あ、何でもないです…あの、、体調悪いんで、帰っていいですか?」
「いいよ、店長に言って帰らせてもらいなお大事にね」
「…はい。」
冷や汗が止まらない。
更衣室で制服に着替えるために脱いだ店の制服でもあるTシャツの背中は、汗でグショグショに濡れていた
「見られた…のか?」
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