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**プロローグ
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きらきら、ふわり。
舞い降りて来た君は今年もまた僕に笑いかける。
「…ただいま、大地」
真っ白な顔に桃色の頬。
濃紺の瞳に吸い込まれそうになる。
「…っ、お…おかえり、雪…!」
涙が零れ、そのまま包まれる感覚に僕は目を閉じる。
また、この季節が来たんだ…。
君と過ごせるこの季節。
「ふふ、大地は相変わらず泣き虫だね?」
柔らかな微笑み。
どうして君はそんなに暖かいのだろう。
「…でも、もう泣かない。だって、せっかくの君の顔が、見えなくなってしまうから…」
そう言うと君はとても嬉しそうに笑って、
またふわりふわりと僕を抱きしめる。
「また、しばらくの間。一緒にいようよ」
大好きな季節が、やってきた。
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