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続き
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「続…きだと…?」
「Yes、カミュは眠っているワタシに毎晩キスをしてくれました。…それは、カミュもワタシの事を愛してくれているからなのですか?」
「…違うと言っているだろう…。」
「では何故、キスを…?」
それは俺にもわからなかった。
別に特別キスが好きという訳でも無い。
それに、男の愛島に恋愛感情など抱くわけも無い。
だが、愛島とキスをすると、何故か心が満たされたような、不思議な気持ちになる。
そして、また欲しくなって、何度でもキスをしてしまう。
先程の行為も、些か強引ではあったが、男同士だと言うのに不思議と気持ち悪くは思わず、むしろ、快感のほうが大きかった。
「カミュはズルいです…」
「…っ!?」
その言葉の後、俺をベッドへ押し倒すと、愛島は自身のシャツを脱ぎ捨て、足を、腕を俺に絡ませてキスをしてきた。
舌も同様に絡みつき、全身を使って俺と交わった。
「んっ…」
ああ、やはり愛島とのキスは気持ちが良い…。
こんな状況に、そんな呑気な事を考えている自分がいた。
だが、それに反して愛島はキスを止め、一筋の涙を流して悲しい声で言った。
「ワタシには一度しかキスを許してくれなかったのに、カミュは好きな時にワタシにキスをしてくる…。アナタがキスをしてくる度に、またアナタとの熱いキスを想い出して、アナタが欲しくなってしまう…。でも、それは叶わない…。ワタシはアナタとの約束を…アナタを諦めるという約束を守る自信がどんどんなくなって、朝も昼も夜もカミュの事しか考えられなくなって…。」
「愛島…」
「ねぇ…どうすれば良い?ワタシは…アナタを…どうしようも無い位…狂おしいくらい愛しています…!!アナタとのキスは好き…。でも…キスをする度に胸が苦しくて辛いです…。こんな事を続けていたら…ワタシ…」
知らなかった…。
まさか、俺の軽率な行為でこんなにも愛島を苦しめていたなんて、思ってもみなかった。
「愛島…。」
「…はい。」
「すまなかった…。貴様がそんな風に思っている事など、全く気づかなかった。」
「…」
愛島は黙りこんでしまった。
俺は、本当に最低だ。
俺を想う愛島の気持ち等、考えた事等なかった。
振られた相手からキスを受けるというのは、それ程までに苦痛だったのだろうと今になって気づいた。
……だが、今愛島の本音を聞いて、わかった事がひとつあった。
「先日の約束は…取り消す…。」
「えっ…!?」
「俺を…愛せ…。」
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