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18歳以上ですか?
34にしおりをはさみました!
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34
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体育倉庫に着くと、ちょうど神田がその扉から出てくるところだった。
体育倉庫の周りには、中から見えないような死角に隠れて風紀委員がすでに集まっていた。
「連れてきてくれたんだ?」
にっこにこした胡散臭い笑顔で、近付いてくる神田に俺は頷く。
それよりも…
「早く助けに行けって、言ってるぞ」
黒田先生が俺の顔を見て、俺の言いたかったことを言った。
その様子を見て神田はジェスチャーで、
『まあまあ』というような動きをする。
そして、すっと真剣な顔になり小さな声で状況を話始めた。
「今、天使とその友達の女の子が中で縛られてる。目的は、二人の共通の友達への逆恨み。」
「それで?」
「人数は7人。このままの対策で大丈夫」
神田と黒田先生は、ここにいる風紀のメンバーをぐるっと見て頷いた。
その時―――
ガタンっという大きな音と共に「幸!!止めて!!」という悲痛な声が聞こえた。
「……全員、配置につけ。一谷は神田と一緒に先頭をきれ」
黒田先生と神田の指示で全員の準備が整って。
神田の細身の身体の何処にそんな力が在るのか…。
1回の蹴りで体育倉庫の扉を吹き飛ばした。
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