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6.気になりだしたら止まらない-4にしおりをはさみました!
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6.気になりだしたら止まらない-4
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ユキジはどうして壱成の家に行かなければならないのかと尋ねても、壱成は何も教えてはくれない。
数十分走らせて壱成の家に辿り着くと、駐車場で車を置いた壱成が降りてすぐにユキジが座る方のドアを開けて強引に降ろした。
久しぶりに車に乗り、その揺れが気持ちよくなっていたユキジは、強引に降ろされてハッと意識を戻した。
「行くぞ」
「えっ、あっ、ちょっと……あの……」
ユキジはもたつく足で壱成に腕を引かれヨロヨロと歩き、壱成の部屋へと連れて行かれた。そして、広いベッドへと背中を押され、ドサっと身体を沈めた。
「えっ? なっ、なにするんですか?」
ユキジは急な展開に頭が付いていかなくて、動揺する。そして、覆い被さろうとする壱成の胸を押した。
「なにって、練習」
「練習って……」
「セックス」
「せっ!」
「あんた、した事ないんだろ?」
「そ、そうですけど! でも、そんな……」
「できないって? なら、本番はどうする? 騎乗位も知らない人間が本番ちゃんと演れんの?」
「……」
「俺、中途半端に芝居してる奴嫌いなんだけど」
「中途半端なんてしてないです!」
「なら、減るもんじゃないだろ」
「でも……」
確かに壱成が言うように、女の子ではないのだから減るもんじゃないのかもしれない。
でもこういう事はちゃんと付き合った人としたい。相思相愛。その言葉が似合うような人間としたい。
「アイツじゃなきゃ嫌だ?」
「え……?」
「あんた、アイツの事まだ好きなんだろ?」
「それは……」
どうなのだろうか。正直、分からない。
「アイツとキスして嬉しそうだったもんな」
「なっ!」
「好きなんだろ……まだアイツの事……」
そう言った壱成の目が悲しそうに見えた。でもそれは、自分が勝手に都合良く思っただけでそうではない。そう思ったのに、壱成はまたユキジを翻弄する。
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