アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
5にしおりをはさみました!
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
- しおりがはさまれています
-
5
-
テーブルはベッドでも使えるタイプでそのまま食事が出来る。
パソコンをベッドでも使えるようにと購入したのだが、こんな風に使えると買って良かったな。なんて思う。
お粥を見つめながら碧は、
「部長が作ったんですか?」
と目がキラキラしている。
「そうだ。口に合わなかったらすまん」
と碧の手にレンゲを持たせた。
お粥からは美味しそうな匂い。
碧は「いただきます」と両手を合わせて、そう言うとレンゲをお粥に入れた。
小さい湯気が立ち上がり、それを懸命にフーフーと息をかけている。
か、可愛い!
小さい子が一生懸命にフーフーしているようだ。
しかも袖が邪魔そうで、気にしている様子。
西島は袖を捲り上げてやる。
「ありがとうございます」
ニコッと微笑まれ、
「お、おう、」
なんてたじろぐ。
碧はレンゲをパクンと口に入れて、
あつっ、って眉間にシワを寄せる。
あれ?もしかして、
「猫舌か?」
質問すると碧は恥ずかしそうに頷く。
西島はふい、とその場を離れ冷凍庫から氷を取り出しグラスに入れて持って来ると、
氷を一つ、器に入れた。
味は少し薄くなるけど、食べやすくなる。
碧はその小さな気配りに嬉しくなる。
やっぱり部長は優しい!
えへへっ、
声に出して笑いたいけど我慢!
ニコニコしながら食べる碧。
あーー、
何だろうな?
お粥をこんなにニコニコしながら食べる子を初めて見る。
そんなに美味しいのかな?と気になり、
「美味いか?」
と聞いてみた。
「うん」
と満面な笑みで頷く碧。
直ぐにハッと気づく!
部長にうんって言っちゃった!
慌てて「はい」と言い直す。
部長、うん、に怒ってないかな?と気になるが、西島は、
碧の「うん」にノックアウトされていた。
あー、くそ!
可愛いだろーがっ!
と心でシャウトしていた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
46 / 639