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18歳以上ですか?
。にしおりをはさみました!
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「…え、あ、だったら俺の部屋で」
寝たらいい。そう言おうとして悠は押し黙った。
目の前で悠を恨めしそうに睨みつける忍に気づいてしまったから。
「??悠?」
いきなり黙ってしまった悠を不審に思う雪也に悠は「なんでもない」と呟いた。
「じゃ、雪也は俺の部屋でってことで。
そうと決まれば今から荷物置いてきなよ」
「それもそうだな、じゃ後でな」
雪也は悠の頭をひと撫ですると荷物を持って部屋へ向かった。
忍と2人きりになってしまった悠は居心地悪そうに顔を伏せる。
「随分楽しそうにしてたね」
いきなり声をかけられ悠はビクッと動揺しながら恐る恐る顔を上げた。
「…うん、」
「俺といる時より生き生きしてたしね」
「…、」
「それに、」
そこまで言いかけてやめてしまった忍に悠は首をかしげた。
「なんでもないよ。兎に角、俺と2週間同じ部屋だってさ?」
よかったね?と聞いてくる忍に悠は唇をぎゅっと噛んで、それから口を開いた。
「…俺、ここで寝るから、」
「は?なんで?」
「…だって、俺のこと嫌だろ、…嫌いなやつと寝るなんて最悪だろ」
「それは俺が決めることだから。悠が口出しすることじゃない」
「………………、そう」
本音をいえばお前と1秒でも離れていたいんだよ、そんなことを言えば何をされるか分からない悠はただ口を噤んでこれ以上機嫌を損ねないようにするしかなかった。
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