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カタストロフィにしおりをはさみました!
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カタストロフィ
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事の始まりは数分前に遡る。
と、その前に。
俺は昨日、校舎裏にて大変な目に遭いそうになった。だがそんなところを相楽に助けられ、空き教室で休んでいたところ、相楽の知りたくもなかった本当の性格を知ることになってしまった。
おかげで校舎裏でのことは俺の頭の中からぶっ飛んだ。
ある意味感謝…、あれ?なんかあいつに感謝っていう言葉を向けると無性に腹立ってくるぞ…?
いやそんなことはどうでもいい。
それから、何故か俺と縁下の部屋に相楽が来ることになってしまった。
それから色々あって気絶した相楽を寝かせ、俺と縁下も眠りにつき、起きてからいつも通りに学校へと来た。
そしてまたいつも通りに学校を終えて帰る
…………はずだった。
そう、いつも通りにはいかなかったのだ。
ちょうど昼休みになった頃、その放送は突如として流れた。
「ん?これもう始まってんの?あっー、あーっ、1年C組の阿久津悠人さーん、生徒会室まで来てくださーい。」
…………。ちょっと待て、今、なんて言った?
俺の聞き間違いじゃなければ、生徒会って聞こえたような……。
……生徒会?
せいとかい。
セイトカ……
のおおぉぉぉおおおおおお゛お゛お゛!?!?
生徒会…!?見た目だけ華やかで悪魔のような奴らが蔓延っているあの生徒会だと……?
嘘だよ嘘だよ誰か嘘だと言ってくれぇぇえええええ!!!
先に言っておくと、俺は生徒会が大嫌いなのである。
この完璧も完璧と言えるほどの腐男子の俺が、普通なら美味しいと思える生徒会を何故こんなに毛嫌いしているのか。
それは簡単なことだ。
俺が入学したてで、廊下を歩いていた時のこと。
前方からやってくる無駄に華やかな集団と、周りに群がる可愛い顔のニャンコ達。
それを見ただけで俺のBLレーダーが働き、彼らは生徒会なのだと100%確信した。
そして俺はやらかしたんだ……。
あまりにも俺の理想的な生徒会のメンツで、俺はただひたすら見つめていた。
そう、当然のように、俺の頭は妄想を開始してしまったのだ。
一人自分の世界に入り浸ってしまった俺は、廊下のど真ん中にたっていることも知らずに…。
「おい、邪魔だ。」
思いっきり顔を緩ませて、楽しい楽しい妄想を繰り広げていると、急に前から声がした。
気づくと、前には生徒会の皆様と、狼の群れ…じゃなくてニャンコ達。顔が怖すぎるニャンコ達であった。
俺は、完全に道を塞いだ上、おそらく会長様であろう方に邪魔だ、と言われてしまった。
俺は急いで謝って避けたが、もうそれは後の祭りだったのさ……。
前方にいた生徒会一行様が通りすぎたあと、後方でニャンコ達に囲まれた俺氏。
手は出されずとも罵倒のガトリング砲が発射されたため、まだ耐性のついていない俺の心はボロボロ。
それから俺は生徒会が大嫌いになってしまった。
小さい男だと思うか、そうか…。
でもこれだけは言わせてくれ。
俺は小さい男なんだよぉぉぉおおおおお!!!
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