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楓との出会いにしおりをはさみました!
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楓との出会い
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「詫びるなら今だぞ」
「誰が!」
ホントはめちゃ怖いけど・・・でも
「なら死ね!」
「ひっ!」
振り下ろされたと同時にものすごい金属音が鳴った
耳がキーンした
「何をしてる」
「何って、こいつ生意気なんで」
誰だろう
そっと顔を上げて驚いた
「楓!」
「貴様!楓様を呼び捨てになどと」
「へぇ、面白いね・・・この勇敢な魔法使いは俺がもらうよ」
「は、はい!」
貰う?
なにそれ
「あ、あの・・・」
「何?」
「もしかして俺の事知らないとか?」
「知らないね」
「嘘っ!」
「でも、君は俺を知っていた」
「だって、楓は奏の側近で凱の恋人じゃない」
「・・・・・・・・・・・・・・」
あ、あれ
もしかしてマジで俺を知らない?
「何故それを?」
「じゃ、ここはどこ?」
「聞いてどうするの?」
「聞かなきゃ話せない」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・確かに」
楓の話を聞くと、やはり全く知らない場所だった
しかも、剣士とか魔法使いとか錬金術師とかが当たり前のように生活するような、とにかく全く知らない異空間に来てしまったらしい
そしてどうやら俺は、この世界では魔法使いらしい
とんかつめ・・・・・俺の目の前をふよふよと飛び回るから
と言ったところで今更だよね
今は帰る事を考えなければ
「じゃ、聞かせて」
「うん、実はね・・・・・・」
マジで有り得ない話を楓に話した
でも、楓はその話を真面目に聞いてくれた
「・・・・・・と言う感じかな」
「成程、有り得ない話じゃないね」
「でもでも、俺魔法なんて」
「とにかく来て」
「えっ」
「魔法も使えないのならさっきの二の舞だよ」
「ひぃ!」
「クスッ」
こっちの世界の楓も優しいけど、やはり楓様と呼ぶべきなのかな
「あの、今からどこへ?」
「王子の所」
「えっ」
「多分気に入られるはずだよ」
「でも、俺は・・・・・・」
そんな事を望んではいないし、奏がいるのに
「安心して、何もされないから」
「・・・・・・・うん」
マジかよ
でも、今は楓を信じるしかなかった
と言うか、信じる人がいなかった
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