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かかってこいや!にしおりをはさみました!
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かかってこいや!
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向こうも俺に気づいたらしくその足を
早めてたのが分かった。
いい度胸だ。
先ず、相手が道を譲らないと仮定し
射程圏内に入ったらボディブローをかますか?
いや、それよりもっと効果的な攻撃方法がないか
と頭の中であらゆる攻撃パターンの
シュミレーションがフル回転中。
――で、冒頭に戻る。
「お前、高校だとか言ってたが
そんな制服見た事も無ぇよ。
ハッタリかましてんじゃねーのか?」
「……アンタさ、さっきの雑誌探してた
って事は高校のサッカー部って
ことだよね?」
「それがどうした?」
「全国とか行った事ないだろ?アンタら」
「……だったらなんだ」
「あの雑誌見る意味ないじゃん」
とゲラゲラ大笑いしている。
「お前の所はあるっていうのかよ」
質問と同時に体勢を低くして
懐に入り込む。
やはりここはボディを狙ったほうが確実。
「あるよ。ととと、危ない」
直前でひらりとかわされてしまった。
チッ、踏み込みが甘かったか?
「暴力沙汰マズいんじゃないの?
あ、全国関係無かったか」
「ほざいてろ」
「ヤレヤレ……ケンカぱやすぎだろ。
どんだけやんちゃ部員だよ、てかさぁ
よく退部させられないね?
これじゃ爆弾抱えてる様なもんじゃん。
主将とか監督に注意されないの?」
「…………」
「ね~ちょっと聞きたいんだけど。
アンタの高校なんていうの?」
「厳木高だ」
「え?」
今までヘラヘラとしていた
奴の笑いがピタリと止む。
その反応にこっちが驚いた。
――何だ?
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