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18歳以上ですか?
1-21にしおりをはさみました!
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1-21
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「おい雪也、どこまで行くんだよ」
「もうちょいだって」
今歩いている方向は高台にある神社だろうか……
祭り事のある日ぐらいしか来たことないが、今日はガラリと空いている。
「この神社に来たかったのか?」
「俺さ、前に見つけたんだ!樹が喜びそうなもん」
そう言うと、神社の境内までやってきた。
「ここ見て……な?すごいだろ?」
雪也は賽銭箱を指差している……
薄々感じてはいたがさすがにこれは……
「雪也、これはな。色んな人がお願いごとや頼みごとを神様にした時に入れるお金だからそれをどうこうっていうのは……」
「何言ってんの?さすがに俺でもそれぐらい分かってるし、そっちじゃなくてこれ!」
雪也は賽銭箱の奥を言いたかったらしい。
よく見てみるとそこには猫がいた……
「あ……」
「すごいよな。ずっとこの猫昼間はこの賽銭箱守ってんだぜ」
「猫か…」
「この猫すっごくモフモフしてて、人懐っこいから……って樹も来いよ」
「雪也ごめん。俺、動物とか触れないんだわ」
「え………そっか……ごめん」
また雪也を悲しませてしまった。
「雪也、そろそろ家に帰らないか?腹減ったろ?今日は俺が飯作るからさ!」
「待って!俺が作るから!ちょっと、先帰ってるね。ゆっくり来て。できるだけ早く用意するからさ!じゃ、後で」
今度は1人取り残され、雪也は猛ダッシュで家に帰って行った。
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