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4 汐くんの顔が涙でグチャグチャにしおりをはさみました!
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4 汐くんの顔が涙でグチャグチャ
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笑ったままの横谷が近づいてくる。
なんだ?オレ、殴られんのか?
無意識のうちに後ずさりをする。が、その時間もそう長くは続かない。
「……ぅっ」
ドン、と背中に衝撃が走り、思わず声が出る。壁だ。もう逃げられない。
こんなガタイのいい奴に殴られたら、痛いんだろうなー、なんてのんきなことを考えているうちに、二人の距離は一気に縮まる。
「な、んですか。なに笑って、るんですか。」
自分でも声が震えているのがわかる。滑稽だ。
『んー?いや、楽しみだなぁ、と思ってさ?』
「た、楽し、み?」
意味がわからない。
『汐くんの顔が涙でグチャグチャになるのが…だよ。』
「なっ、何言って………ン?!」
一瞬、何が起きたのかわからなかった。だが、すぐに分かった。
唇が熱い。ふにっとした感触。
ーそう。キスだ。
「っ!……んぅ…!ゃ……め、ろ……!」
掴まれた両手首を必死に揺さぶり訴えるが、180センチのデカブツの前では無力だ。
横谷の髪があたって、匂いがして、吐息がかかって、気持ちが悪い。
「……や、…めろ、ぉ?!」
やめろ、と言おうと口を開いたところに舌を入れられる。生暖かくて柔らかいそれは、心底吐き気がする。
舌を出そうと必死に押すが、ぬるんと滑り思うようにいかない。
「んっ…ふぁ……ぁ…ぅ、むぁ……」
酸素が足りず、くらくらする。口の端から、二人の混ざった唾液が垂れる。
クチャ クチャ
シンとした会議室に水音がいやらしく響く。
自分の体を支えきれない足が震え、目が虚ろになったところで、やっと唇を離された。
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