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5 ……気持ち悪い。
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何が何だかわからない。
こいつの匂いが、感触が、いつまでも残る。
……気持ち悪い。
「……なんで。」
『んー。面白いな。』
「オレっ。男で……っ!。」
怖くて、わからなくて、気持ち悪くて、涙が溢れてくる。イヤだイヤだイヤだ。
『あーぁ、泣いちゃった。…いいねぇ。』
「……来んな…っ!」
『敬語。』
「……?!……来ないで…くだ、さい
……!」
『ごーかく。
もう仕事戻れ。』
横谷にそう言われた瞬間、オレは逃げるように会議室を出た。
まだ感触が残っている。気持ち悪い。トイレに入ると、何回も何回も口をゆすぐ。消えろ!消えろ!
「うっ……ごはっ!ゴフッ!」
水が気管に入り、それを吐き出そうと咳が出た。
ー何してんだろ、ホント。
水で顔を洗い両頬をパシッと叩くと、少し余裕が出てきた。
オレは、横谷にキスされたんだ。
ただ、なんで?
今まであのように怒らせたことは何回もあったし、怒らせたことが原因とは思わない。
…あいつ、ホモなのか?……
でも、この前まで彼女がいたんじゃなかったのかよ…
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