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知らぬ存ぜぬ4にしおりをはさみました!
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知らぬ存ぜぬ4
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羞恥に顔が熱くなった。
確かに、確かに二都にはイきたくないとは言った。
その後、1人で慰めようとしていたことがバレているであろうことも三守の頭の隅にはあった。
だからといって、そんな言い方は。
「ほら、」
一つだけでも文句を言ってやろうと口を開きかけたのがいけなかった。
「んァ!まっ、待てッ!、~~~ぁッ!!!」
イった。
イってしまった、二都の手で。
それも、今までに一番大きい変な声を出して。
だが射精感はない。
直前に二都が性器の根本を握り、精液が外に出ないようにしていた。
イったのに、イった気がしないのはそのせいか。
二都がそうしていたこともあり、体から熱が抜け切る感覚は全くなかった。
三守が荒い息を整えようとしていると、二都はシートベルトを外し始めていた。
シートベルトを外した後、先程のようにハンカチで手をぬぐう。
そして三守のシャツやスラックスのチャックなど、できうる限り元に戻していった。
両手首の拘束はそのままのようだが。
「、なに、するんだ…」
「なに?何って…ナニしかないだろう」
ダッシュボードから何かを取り出しながら平然と二都は言ってのけた。
その後、どこかへ電話をかけると三守に、すぐ戻って来る、とだけ伝え車を降りていった。
実際、逃げるのは今しかない。
この、この両手首の拘束さえ取れれば、逃げられるはずだ。
逃げられるはずなのだが、どうにも動けない。
それに、さっき整えたはずの息が荒くなっていた。
車の中に充満している心地よくさせる匂いが原因か。
二都は何を残していったのか。
何れにせよ、この状況から脱出するには不利なものばかりだ。
拘束だけでもなんとかしようと、手首を動かした。
緩まる気配はない。そろそろ生地が擦れて痛くなってきた。
外れても、これは確実に痕が残るだろう。
それでもやめようとは思わなかった。
「…そんなに嫌か」
突然、左から声がした。
二都だ。
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