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『三節/4』にしおりをはさみました!
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『三節/4』
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鬼も俺たち人間と変わりなく、傷付いたら痛いのだろう。
だが、こっち側も傷付けば痛みも発生する。
鬼と戦うのは命がけ、と言う事になる。
だが俺は死ぬ気はない。
勝ってみせるよ、鬼共に。
勝ってやるよ、王鬼に。
「うらぁーっ!!」
『抉るように打つべし!』どこかの物語りに出て来ていたセリフを思い出した。
一度も実戦したことのない事だったし、ついでだから試してみるか。
俺の放った拳はするりと避けられたが、俺は相手の顔面に頭突きを喰らわせた。
「ぐあっ」
「畳み掛けてやる!」
「待って牙刃っ」
「!ムツル?」
「牙刃は優しい牙刃でいてほしい…ボクはそういう牙刃が」
「好き?」
「…うん!」
「…おい、鬼!二度と俺の、俺とムツルの前に現れるな」
「おい、俺はどうした?俺の名前は?」
「誰がンな事を」
「俺を怒らせるなよ、頼むから」
「……チッ」
「んじゃあお化け屋敷から出るか」
「うん」
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