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泣かないで...
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「ラジっ...、ラジっ 泣かないでっ!! 僕ちゃんと思い出すからっ、... えっと 茶色い髪と瞳で...あとは...、後はね... 」
僕が思い出せないと ラジが泣いてしまうのでは
ないかと思わせる程 その時のラジの表情が
悲しげなものだったので 僕は必死に 女の人の
特徴を思い出そうと頑張るが、これといって
特徴のない 女の人だったので 言葉で伝えることが
難しかった...。
そんな僕の 必死さが幾分かラジの哀しみを
柔らがせたのか、ラジはその あたたかい手を
優しく僕の頭に置くと、
「いい...。お前に怒ってた訳じゃない、それに泣かねーよ... その朝食持ってきたヤツ、今度見掛けたらオレに教えてくれ」
と云いながら 僕の頭を何回か撫でた後、
僕とラジの昼食を持ってくる といい
僕の部屋を出ていった...。
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