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第一十〇話にしおりをはさみました!
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第一十〇話
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花火大会も無事(?)に終わり
普通の休日が戻ってきた
罅)「…はぁ…」
考えるのはやっぱり好きな兄貴
罅)「クソ兄貴…」
そこで丁度チャイムが鳴った
罅)「ビビった…誰…」
ドアを開けるとそこにいたのは…
罅)「敬?どーした?」
敬)「ちょっと相談に乗って欲し…クテ…」
罅)「いいよ、上がって」
俺はお茶とお菓子の準備をする
罅)「お母さんや恵嗣は?」
敬)「行ったんだけど居なくて…きっとデートだろーね」
罅)「そっかーいいよな…」
敬)「うん…」
ってしんみりした空気になってしまった…こうゆうの苦手だからどーしようか悩む…
罅)「んで?相談って?」
敬)「実は…引かないで欲しい」
罅)「大丈夫だよ」
敬)「鉄郎が…好き…なんだ…」
罅)「ほぉ…それで?」
敬)「そ…それで…誕生日がもうすぐで…その時に告白…したいなー…って」
罅)「いいと思うけど二人でお出かけする事になるんだよ?」
敬)「そーなんだけど…鉄郎には…好きな人がいるんだ…」
罅)「はぁ!?嘘だろ!?」
敬)「隣のクラスに幼馴染みがいて…その人が好きなんだ」
罅)「嫌…でもさ?分かんないじゃん」
敬)「前に俺がからかって好きなの?(笑)って言ったら…見たことない笑顔で「うん」って言ったんだ…」
でも…それだとおかしいんだよな〜…
どうして鉄郎はここ最近敬の事見てんだろ…
罅)「でもさ!そこで諦めずにアタックだ!」
敬)「ほんと考え方康太に似てるよね(笑)」
罅)「馬鹿って言いたいのか…」
敬)「そう言わないなら何な訳(笑)」
罅)「ほぉ…そんなこと言うんだ〜」
敬)「何?」
罅)「まぁ…いいけど?」
俺はメールをこそっと送っていた
敬)「なんな訳?」
罅)「別に?課題持ってきた?」
敬)「持ってくるわけ無いでしょ馬鹿なの?」
そこにちょうど良くチャイムが鳴った
罅)「開けてきて」
敬)「何なの…」
ドアを開けると敬は急いで閉めた
罅)「誰が居た?」
敬)「…隠れて」
罅)「…は?」
いきなり真面目な顔でしかも小声何があったんだ?
敬)「お兄さんが来てる…」
俺は急いで隠れた絶対にバレない所に
ドアを開ける音がする
敬)「何なんですか」
韵)「あれ?ここ罅の家じゃない?」
敬)「違いますよ」
韵)「取り敢えず上がらせて?」
敬)「…いいですよ」
韵)「ありがとう」
心拍数が上がる…
ホントストーカーかよ…
韵)「あれ?これ罅のだよね?」
敬)「それ昨日お泊まりに来てた時に置いて行ったやつです今デートに行っているので」
韵)「それは…誰?」
敬)「貴方に関係ありませんよね?貴方は捨てたんですから」
韵)「…そう…なるね…」
敬)「あいつは皆の前では無理やり笑うんです皆分かりやすい笑顔で笑うんです」
…今知ったバレてたのか…
敬)「俺らは過去に何があったとか知りません知ろうともしません話してくれるまで待ちます頼ってくれるまで待ちます貴方は自分の事しか考えてないから無理ですよね(笑)」
韵)「そんな事はn…敬)「そんな事は無い?何言ってるんです?今現に一人にさせといてほんと馬鹿ですね一年留学したらどうです?(笑)」
その時チャイムが鳴った
敬)「はい」
ドアを開ける音がした
鉄)「あれ?罅は?」
敬)「実は…」
説明をしたのか鉄郎の納得した声が聞こえる
鉄)「なるほどね…」
二人で座る音がした
鉄)「あんたってさ見た目は完璧かも知れないけど人間としてはクズだよね〜」
韵)「鉄郎?人に入っていい事と悪い事があるだろ?」
鉄)「昔のあんたは好きだったでも今のあんたは嫌いだ親友を傷つけて女を選んだんだし?」
韵)「選んだわけじゃないよ?」
鉄)「電話、メールも寄越さなかったくせに?あいつはいつも見てた悲しそうな顔で…」
敬)「あんたが居てもあいつは傷つくだけって分かったでしょ?お帰り下さい帰り道ぐらい分かりますよね?(笑)」
鉄)「罅は今やっと幸せになってるんだちゃんと愛を受け取ってる邪魔をするなら俺らが潰す」
韵)「…すまない…罅…」
鉄)「あいつはお前の事を信じてたのにお前が裏切ったんだ分かるよな」
そこでまたチャイムが鳴った
ドアを開ける音がして兄貴がその人物を呼ぶ
雛)「罅ここに居るんでしょ?」
やばい開けられる!!!
韵)「雛、人様の家なんだから勝手に開けない」
雛)「…罅、そこに居るんなら聞いてちょうだい」
そこから信じられない話を聞いた
雛)「私が交通事故で記憶を失うまでは私達付き合っていたわ」
嘘…だろ…?じゃあ心残りがあるから…
雛)「私が我儘過ぎてね別れる事になったの」
誰かが歩く音がする
雛)「それで…私…」
言いづらいのか詰まる姉貴
韵)「こいつは俺にもう一度付き合って欲しくて交通事故を起こしたんだこいつの企みが分かった時は遅かった…」
そして姉貴は記憶を失ったって訳か
雛)「全ては上手く行っていたあなたが来る前までは…」
睨まれてんだろうな…こわーい。
雛)「まぁ、記憶を失っていたし友達になりたいとしか思わなかったわ今の私にとっては邪魔としか思わないだろうけどね」
だろうけど…?
雛)「でも、普通に話してくれるあんたが嬉しくて…早く記憶を取り戻したいとまで思った」
韵)「そして記憶が戻った時雛は混乱した」
雛)「初めての家族って言える人が二人もいるもんだから冷たく当たって嘘までついちゃって…」
初めて…?
鉄)「なんで初めて?」
雛)「育児を全くしない両親だったから我儘に育ったのよ!」
鉄)「あ…はい」
雛)「私が悪かったの…だから…速く戻りなさいよぉ!!」
勢い良く扉を叩かられる俺
怖いから!しんみりした後上から目線でいきなり叩かれたら怖いから!
韵)「コラコラ!」
雛)「出てこないと壊しちゃうんだから!」
ほんとに壊れそうな勢い…
韵)「はいはいストップ!」
ぴたっと止まって安心した…
韵)「罅には新しい恋人がいるみたいだし帰ろうか」
胸がいたんだ…行かないで…噓だから…
罅)「ヒュッ…ヒュッ…ヒュッ…」
呼吸が…
韵)「…罅?」
ドアが開けられ兄貴の胸に飛び込む俺
韵)「…呼吸困難か…罅いいか?吸って吐いて」
言われた通りにするとだんだん落ち着いてきた
罅)「あ…にき…?」
韵)「ん?」
目の前が潤んでるしもう…いいや…
罅)「…好き…大好き…」
俺は首に手を回して抱きついた状態で告白した
罅)「何処にも…行かないで…」
韵)「…うん、ごめん」
優しく抱きしめられて俺は安心した
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