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儚い感情～29にしおりをはさみました!
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儚い感情～29
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「………ずいぶん感じてたね。小太郎そんな早かったっけ？」
「…………うるさい。」
自分の身体がコントロール出来ない。
イかされたのは確かに洵也の手と唇。
だけど………
何で、
星川…なんだ。
「……小太郎？」
「……おまえ…これ以上したら…殴るぞ、手放せっ！」
頭の中が混乱する。
なんだ…よ、くそ……
イライラする気持ちを断ち切りたくて洵也に身を捩りながら声を荒げる。
「どうしたんだよ？そんな怒らなくたって……」
「べ…べつに…怒って…ない。」
「可愛い……。そんな顔も好きだ…小太郎…」
今の洵也には何を言っても無駄なのかもしれない。
手を放すどころか、また俺の首筋に顔を埋め…愛を囁き俺を混乱させる。
そして俺は、
また星川のことを深く考える前に────
────流される……
────────
──────
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