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18歳以上ですか?
56にしおりをはさみました!
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56
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階段を使う生徒は少なくて運動にもなるから最高。
といっても二階なんだけど。
まだまだ時間があるので一旦自室に戻って
二人の様子を見て....写真でも整理するかな。
入学式は九時からだし1時間ちょっとあれば全然行けるでしょ!!
二階の廊下を歩いてすれ違う生徒が挨拶してくる度に丁寧に返していく。
律儀な人達だなぁ、わざわざ俺なんかにも挨拶なんて、ああ伏見家だからか。
と自分で納得しながら虛しい感覚に陥った。
「聖先輩~?おっさん~?」
「誰がおっさんだ殴るぞ」
部屋へ戻るとおっさんのドスの効いた声がお出迎え
ん、聖先輩は帰っちゃったのかな?
「聖先輩は帰ったんですか?」
「いいや今風呂入ってる。」
「へぇ」
することした後ってことか、ふふふふっいいですね....!!!!!!
朝からだなんてお盛んだこと////
ってのは置いといて
「お前失礼なこと考えただろ」
「朝ご飯食べた??」
「無視か、お前は食ったのか?」
「質問で返されたんじゃ困るぜおっさ「黙れ小僧」・・・へい。」
「ギャップがすげぇなホント...朝飯食ってねぇ。」
「慣れてよそこは、食材あんなら俺がしますけど?」
「お前なんでもできんだな怖ぇ、冷蔵庫ん中好きに使え」
「うい、そりゃあね仕込まれましたから~ああ、そーだ。
俺はなんて呼んだがいい?つか名前何、?」
おっさんは紅羽って苗字しか知らねぇ。
「紅羽翼(アカバネ・ツバサ)だ、紅羽でいい、俺は薙って呼ぶがいいか?」
「チワワちゃん達が俺に牙むかないなら名前呼び許す。」
親衛隊とかマジでやめて怖いから。
名前とっても厨二臭いね、嫌いじゃないよ。
「チワワって親衛隊か・・・ククッ。ねぇな断ってる」
「さっすが」
冷蔵庫の中を物色して必要な物を取り出す。
中にあるのは卵と玉ねぎとじゃがいも、ブロッコリー
それと肉・・・・なんかすげぇ偏ってる。
「今度から俺が食材買うから冷蔵庫イジんないでな」
口元が微妙に引き攣るのを何とか抑えて言った。
「ククッ、俺の大好物が全部入ってっからな、そら偏る。」
わーわーわー笑うとスェクシィーだねホントに年相応じゃないよ。
朝と大人っぽい色気ムンムンムハムハなんだよね怖い怖い。
「意外と草食系な部分もあるだろ紅羽は~」
風呂から上がった聖先輩が上半身裸の状態で言ってきた。
やっぱキャラ違いすぎるだろ聖先輩。
それとその格好何?紅羽のこと誘ってんの?
「うっせーな早く上着ろよ見苦しい格好しやがって気色悪ぃ」
「そういうツッコミが人を傷つけてる事を知った方がいいぞ紅羽。」
「お前のキャラブレどうにかしろよまず」
「・・・んー、キャラブレ??」
「チッ、惚けんな」
「嫌だなー」
ヘラヘラ笑う聖先輩はかなり違和感がある。
最初の頃は、といっても昨日だけどさ
不良の皮をかぶった男前って感じだけど
今じゃヤンチャな爽やか系男子って感じだな。
とても美味しい設定じゃないですかやだー
そんな妄想を頭の中でしながら無表情で
卵を割る俺はかなりシュール。
目玉焼きとパンツ・・・じゃなくてパンと
あとベーコンとレタス。。
サンドイッチ作りなうですぜ
本当はゆで卵をぐちゃぐちゃにして
マヨネーズと和えるんだけど今日は気分。
味付けは塩胡椒だけでいいし多分美味しいと思う。
「へいおまち」
できたサンドイッチを皿に盛り付けて
冷蔵庫の中のオレンジジュースを注いで
ちなみに俺は暖かい緑茶。
「うまそーだな...。」
「凄い腹減ってきた、薙は完璧だな。
怖いくらいに」
心に引っかかる言葉だけどまぁ良しとしよう。
「薙は食わねぇのかよ」
「俺は食堂でおかゆ食ったからな」
「おかゆで足りるお前の胃が心配だ」
「心配どーもありがと、つか早く食えよ」
「「いただきます」」
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