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第一章第三節:悪魔おそ松2にしおりをはさみました!
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第一章第三節:悪魔おそ松2
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sideおそ松
赤い月を仰いだ。
少し前まで、とても幸せな気持ちだったのに。
トド松と二人で散歩して。
あの仮面の男が悪いんだ。
いつだってそうだ。
あいつが俺の前に現れてから、全てが変わってしまった。
それにしても、あんなに感情を激しく表に出した十四松は珍しい。
何かあるのか…?
「おそ松だな」
「え…」
いつの間にか背後に客人が来ていた。
「誰だよ?お前」
客人は人狼だった。
目付きはこの上なく悪いが、銀色の毛並みが無駄に綺麗だった。
「魔国の住民、とでも言っておこうか。これから俺と一緒に来てもらう。悪いが拒否権はねーぞ」
「へー。それって、仮面のおっさんの命令?」
「何だ。分かってんじゃねーか」
「いいよ。行く。俺も仮面のおっさんに用があるんだ」
「ふん。ガキの割に聞き分けがいいな」
「そりゃどーも」
人狼は、俺の手に鎖を掛けてきた。
「手錠みたいなもんだ。万一逃げられたらマズいからな」
「俺って信用ないのね」
「悪魔を信用する奴の方が稀だと思うがな」
俺はわざとニャッと笑ってやった。
――トド松を早く救出してやらないと。
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