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第一章第三節:悪魔おそ松4にしおりをはさみました!
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第一章第三節:悪魔おそ松4
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sideチョロ松
「ねぇ。今、おそ松兄さんの声しなかった?」
カラ松に目をやると、彼は付箋紙だらけのファッション雑誌に見入っていた。
そんなに多量に付箋紙を貼ったら、逆に分からなくなりそうな気もするけどな…。
「え?おそ松?」
顔を上げたカラ松は、一瞬だけびっくりした顔をしたものの、直ぐに眉をハの字にしてしまった。
「おそ松…か。俺には聞こえなかった」
「そっか。空耳だね。ごめん」
おそ松兄さんが居なくなって、どのくらい経つんだろう。
「おそ松兄さんが悪魔になった」、これが僕らを狂わす始まりだった。
或いは、もっと前。
考えてみれば、自然排卵で一卵性六性児なんておかしい。
もしや、産まれる前から、何らかの何かを背負っていたのか?
「なぁ。チョロ松」
どうでもいいことを一生懸命に考えていたら、今度はカラ松の方から話し掛けてきた。
「迎えに行かないか。ブラザー達のこと。いくらなんでも帰りが遅い。心配だ」
時計を見上げと、20時を回ろうとしていた。
塾通いの優等生や、ブラック企業にお勤めのサラリーマンならともかく、職なしの僕らにしてみれば、十分に遅い時間だった。
というか、お腹空いた。
「そうだね。探しに行こうか。晩ご飯ですよって」
僕とカラ松は出掛けた。
隣あって歩くのは、何だか久しぶりな気がする。
「カラ松はさ、何で夜中にサングラスするわけ?」
「何でと言われても、サラリーマンの皆さんだって、くそが付く程に暑い日でも背広を羽織るだろう。そういうことだ」
「いつの時代の話し?今どき夏はどこでもクールビズだよ。そんなんだから、電柱にぶつかるんだよ」
「うぐぅっ!」
言ってる側からカラ松が何かにぶつかった。
「ほら!だから…」
いや、違った。
「カラ松兄さん!ゲット!」
「十四松!?」
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