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第1章 5にしおりをはさみました!
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第1章 5
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ふわっふわの何かに包まれてる
ほんのり甘い香り
雲?綿飴?
何だっていいけど、ずっとこのままでいたい
音が聞こえてきて
光が瞼の奥でチカチカしてて
うっすらと目を開く
真っ黒の世界に、白い光が見えて
その中に、人影っぽいものも
「……トア…?」
「……。…目が覚めたのか」
「…何となくね。ね、良く見えないよ」
「明かりはもう付けねぇから」
「そ…。……トア?あれ?何処」
「寝る。そっち行け」
目の前は真っ暗
真っ暗というより、真っ黒の方がいいかな
何も見えないのが昔は怖かった
今じゃ、慣れてしまって
手が、俺の頬に触れる
少しだけ、白っぽく見えてるこれは腕だろう
その先に、見えないトアの顔を思う
「……君はどーして優しいの」
「別に心配なだけだ」
「へぇー。にしてはイケメンな事するね」
「…勝手に言ってろ」
「ね、キス位してよ」
「無理」
「うわぁ、酷いなぁ」
クスクス笑ってやる
その先でトアはどんな顔してるんだろう
音がして、ベッドが軋んだと思うと
唇に、柔らかいカクテルの味がするものが当たった
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