アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
第1章 18にしおりをはさみました!
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
- しおりがはさまれています
-
第1章 18
-
「いやぁ!楽しかったぁ」
「…そうだな」
車で帰り途中
無駄にオシャレなトアの車
最初買って来た時目が丸くなったしね!
オープンカーで座り心地良くてカッコ良いとか
本当絶対トアモテるじゃんか
「…ご飯どーする?」
「どっかで食べる」
「成る程。何処?」
「もう決めてる」
「何そのイケメン」
「……黙っとけ」
片手に珈琲を持ってるトア
後ろには夜の海
普通に似合ってると思う
もしも色があったなら
きっとこの光景だって…
「…。………寒い」
「さっき言っただろ、何か暖かい飲み物かわねぇのかって」
「…こんなに寒くはならないかなぁって」
「………はぁ」
助手席で小さくなる
そうだ、背後から何か洋服取れば良いじゃんか
…あ、タグ付いてるや
んー…どーしようかな
チラッとトアの珈琲を見る
無糖
飲めない、無理無理、苦い
「はぁ…」
「………。…ったく」
バサッと、頭にかかる何か
後から付いてくる暖かさとトアの香り
「ふぁ?いや、いいよ、トア寒いじゃん」
「俺は飲みもん買ってるからいいんだよ」
「ふーん。…じゃあありがたーく」
トアのコートに丸まる
まるでそれが抱き締められてるように感じて
「……何ニヤニヤしてんだよ」
「ん?別にー」
「あっそ」
もう寒くない
頬を裂くような風が、優しく感じる
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
19 / 181