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51
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「裕太、起きて。着いたよ」
あの好きな声が、耳元で囁く。
「ん……ん……」
まだ瞼はあけらんない。
着いた……?
どこに……?
「ゆーた、……しょうがないか……。そのまま運ぶよ」
眠りから抜け出せないでいると、晴山さんの手が膝裏に入り、ふわりと宙に浮く気がした。
瞼あかない……
曖昧の意識の中、僕は晴山さんに身を預けていた。
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「ん……。ん?……ぁぇ……ここどこ……?」
ようやく目が覚めると、知らない部屋だった。
ふかふかのベッド。ほんのり灯るオレンジのランプ。風で揺れる透き通るカーテン。
どこ……?
晴山さんは……?
キョロキョロと周りを見ると、聴覚がしっかりしてきた。
右の方からざぁーーーーーーーっという水の流れる音がする。
あ、晴山さん、お風呂入ってる……?
どうやらここはホテルらしい。
普通のホテルよりも煌びやかでゴージャスかつ、落ち着きがある。
高級ホテル?
まぁ、晴山さんなら金持ちだもんなぁ……。
今何時だろう……。
ベッド横の時計は21時27分……一時間半ぐらい寝てたのか……。
もう眠くないや。
僕はベッドのしたに置いてあったリュックを手繰り寄せ、携帯を取り出した。
「あ、メール入ってる……」
1件のそのメールは姉からで、内容は……
【裕太へ】
今日はあの馬鹿に連れ回されて疲れたでしょ。
明日は休みにしてあげるから、一泊してゆっくり帰ってきなさい。
春山には伝えてあるわ。
おやすみ
【璃花】
明日、も休み………
頭の隅で明日の仕事の事を考えていた。
でも、無いとなったからには気持ちが楽になる。
お風呂入りたい……。
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