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素晴らしき日常15
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(葵語り)
朝起きると、島田から赤ちゃんが無事に産まれたとメッセージが届いていた。
父親の悠生さんはギリギリ駆けつけて間に合ったが、それまでは島田が付き添ったらしい。汗を拭いたり、気を逸らすために会話をしたり、あまりの甲斐甲斐しさに直前まで助産師さんに若い父親と間違われていたようだ。出産は感動的で素晴らしいと、長い感想が綴られている。
とうとうあの島田も叔父さんになったんだ。
含み笑いをしながら、メッセージを続けて読んで驚いた。赤ちゃんの名付け親を頼まれた島田は、躊躇いもせず『雅』と命名したというのだ。
異義も無く『島田雅ちゃん』に決定したらしい。名前に罪はない。雅はとてもいい名前だ。
つけ方が単純だが、いい意味で雅さんみたいに人を魅了する女性に育って欲しいと思った。両親ともに美男美女だから、雅ちゃんも綺麗な女性になるだろう。
きっと大学でしつこいくらい写真を見せらて、嫌でも成長は見守るだろうが。
二度寝しようと横になった時、携帯が再び鳴った。無視していたら、しつこくメッセージを受信し続けている。朝早く誰だよ。
「ん……葵……携帯鳴ってるよ。おはよ。」
気付いて起きた先生が寝返りを打ち、俺の頰にキスをした。
ベッドの中はぬくぬくで、悪戯に足を絡め合っていた。先生の手が俺の朝勃ちしているモノを扱き始めたので、身をよじって制したのち、ディスプレイを確認した。しつこい手はまだ下半身を探っている。
「あ………やめてよ。神田君からだ。長い文過ぎて読む気が起こらないんだけど。どうしよう。また悩み事かな。もう、やだってば。」
びっしりと文字が画面を占領していた。
句読点が著しく少ない黒い画面に眩暈を覚える。打つだけでも相当な時間が掛かっただろうに。
「どれどれ……本当に長い。あ、神田って片桐と付き合ってるんだもんな。あの片桐と……笑える。タラシの彼氏は悩みが尽きないぞ。ええと『葵さん、今度こそ男同士のセックスのやり方を教えてください』だってさ。教えてあげれば?ここに挿れて、気持ちよすぎていつも訳わかんなくなるって。夜もやったから朝も柔らかです。たまんないよな。」
下着の上から指が這い、後孔を指の腹で押された。すると、圧迫された感覚が快感に変わり、ぞくぞくっとむず痒いものが上がってきた。
「き、汚いよ。洗わないとできないから、だめ………ぁっ」
「全く汚くないって。片桐にこんなことできんのかな。いらぬ心配だろうけど、本当に好きじゃないとやれないと思う。セックスは愛がないとできないからね。少なくとも俺は。」
「……ん……やだ……ぁぅ……」
先生は唾液で濡らした自らの指を俺のナカに挿れ、ゆっくりと広げだした。昨晩の名残から、柔らかい入り口は直ぐに準備が整う。
「どうする?欲しい?朝から嫌か?ここは、すっげー吸い付いてる。指が痛いくらい。」
そんなの、欲しくなるに決まってるじゃん。
言わせようとする魂胆がいやらしい。俺の前からは愛液が滴り下着を濡らしていた。恥ずかしながらも頷いて、脚を開きおねだりをする。
「………欲しい。ちょーだい。先生は欲しくない?」
「俺は起きてからずっとしたかった。」
コツン、とおでこを擦り合わせた。
俺の後孔は、次に来る熱いものを期待して待っている。直ぐにあてがわれた太い男根が柔らかい壁に挟まれて侵入して来た。身体が繋がる喜びを覚えているようだった。
朝から節操が無いとか、どうでもいい。俺は先生が欲しい。これが惚れた弱みだろうか。
カーテンの隙間からは、朝日が差し込んでいた。ふと昨日の非日常を思い出す。
キラキラとした光の断片が頭の中に蘇り、眩暈を起こしそうだった。また雅さんに会えたらいいな。今度は何を魅せてくれるのだろうか楽しみだ。
やっぱり俺にとっては、この日常が1番だ。
素晴らしき日常を心から愛しく思った。
《これにて『素晴らしき日常』終わります。雅ちゃんを快く貸してくださった夏樹さんに感謝します。ありがとうございました。
次貢からは、いよいよ神田の話になります〜》
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