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熊谷家の人々5にしおりをはさみました!
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熊谷家の人々5
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(葵語り)
また触らずに射精してしまった。どうも先生に挿れられると、自制よりも身体が素直に快楽を拾ってしまう。
獲物を狩るような雄の目に酔ってしまい、訳が分からなくなるみたいだ。
いつもの粗相に恥ずかしくて顔を赤くしていると、可愛い、可愛いとキスの雨が降って来た。どこが可愛いのか、さっぱり分からずにされるがままだ。
挿れたままガツガツと後孔は攻められており、必死で俺は耐えた。
後ろでイくのは嫌いじゃない。だけど、自分は何回も絶頂を迎えるのに、先生は未だだったりするのが申し訳ないのだ。
組み敷かれて、先生が大好きだという『イキ顔』を穴が開くほど見られるのも、羞恥で堪らなくなる。
「我慢すんなって。葵の後ろが悦んで痙攣しそうだよ。ほらここっ。また締まった。」
「………ぁぁぁ、そこは、きもち……いいからっ……あッ、ぁんッ……またイっちゃ……だめ……」
自然に出る喘ぎ声が部屋に響く。
何かがお腹の奥から上がって来そうな予感がして来た。予感が始まると絶対に逃してもらえない。先生曰く、締まり具合で判るらしい。俺が弱い場所も息子で覚えてるし、俺の身体を持ち主よりも詳しく分析している変態彼氏だ。そこも大好きだけど。
「………ん、ぁ……ゃぁぁっ……」
急に黙って腰突きに集中し始めた先生を見ながら、呆気なく中イキをしてしまった。
今日はいつもより早い気がする。
背中が反って足の指が拡がり、びくんびくんと身体が痙攣した。
とにかくめちゃくちゃ気持ちがいい。ついでに前もトロリと白濁液を流していた。先生が余韻に浸っている俺の顔を両手でホールドして覗き込んでくる。
まじまじと観察したのち、頭を優しく撫でられた。俺も猫のように頭を擦り寄せる。
「うん。イキ顔が最高にエロい。もっと見せて。この顔を見るためにセックスをしてると言っても過言じゃない。やっぱり葵は前より中だな。俺はまだイってないから、続けるよ。もっと悦がって腰振って。」
「ふぇ、ええっ………は、え、ぁぁッ。」
頭が話の内容を理解する前に、再び抽送が開始された。
次は四つん這いになり、後ろから突かれる。
腰を両手で固定されて、逃げないように先生がピストンを続けてくる。
いつものように立てなくなるまでやるのは御免なので、これで終わりにしなきゃと頭の隅で考えながら、自らも腰を振った。
結局、1回だけでは済むはずはなく、3回目に突入されそうだったので、慌てて制した。
既に腰がガクガクで、これ以上は確実に立てなくなる。少し仮眠を取って、病院へ向かうため昼前に家を出た。
「俺の親に会いたいだなんて驚いたけど、無理してない?急がなくても良かったのに。」
途中、昼食のために美味しいラーメン屋さんへ寄った。ここは、デートの定番コースだ。白ご飯はいつも1つ頼んで半分こする。
「ううん。先生のお母さんにはずっと会いたかったから、いい機会かなと思っただけ。全然無理してないから大丈夫だよ。」
「そっか。俺的には全く問題ないし、母さんも喜ぶと思う。だけどさ………」
「分かってる。お父さんでしょ。俺が恋人なんて言ったら怒鳴られそうだね。知り合いで通すから、心配しないで。急に我儘で言ったことで、先生に余計な気を使わせてごめんなさい。」
謝ると、ポンポンと頭を軽く叩かれた。
「葵が謝ることじゃない。俺が心配性なだけだから……葵に酷いことを言わないか冷や冷やだよ。でも、嬉しかった。ありがとな。」
カウンターの下で見えないようにギュッと手を繋ぐと、幸せな気分に包まれた。
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