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真偽 1にしおりをはさみました!
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真偽 1
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勝手に『彼女』だとばかり思い込んでいた。
その言葉一つで簡単に気分を左右されていたことには些か不満ではあったが、それ以上に、勘違いだと知ったことでひどく安堵している自分がいた。
「まさかお前妬いてたのか」
斎はクス、と口の端を引き上げ嫌な笑みを浮かべると、凪の目尻に残っていた涙をぺろりと舐めとった。
「なっ、ななな……っ!や、妬くわけねーだろ!」
凪の顔が途端に赤く染まっていくのを、斎が見逃すはずもなく、ずっと入ったままだった斎の雄が急激に大きく膨らんだのがわかった。
「っひ――!?抜け…よ、ばか…ぁっ」
「そんな可愛い勘違いしてくれてると男なら襲うに決まってんだろ」
「っ…!お、お前の場合鼻っから襲ってたじゃねーか…っ!」
「当たり前だろ。お前が好きだから抱きたいと思うのは当然の感情だ」
唐突に告白され凪の思考を一瞬止める。徐々に心臓辺りが急速に脈打ち始めると、凪の顔や耳を真っ赤に染め上げた。
「…っ……」
結局、斎のペースにまんまと乗せられてる気がする。あんなに悩んで悲しんだ時間を返して欲しいぐらいだ。
だけど――自分と同じ気持ちでいてくれたのだと思うと、それだけで天にも昇れそうなほど嬉しくて。
あれほど嫌いだと思ってた奴に惚れてしまった自分は相当な物好きだな、なんて考えては自然と口元が綻ぶ。
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