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18歳以上ですか?
、にしおりをはさみました!
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同じ階にあった迷子センターに少女を連れていき、まだ少ししか会話はしてないが全くしてないスタッフと待ってるよりは俺らもいた方がいいと思い、親が来るまでその子を膝に座らせて待つことに。
「……きらきら」
「ん…っ、?」
「ままも、たまにつけてる。けどおにーさんの方が多い」
「そうか」
ピアスに興味を示したのか、少女が6個くらいピアスをつけてた右耳を触ってくる。
ピアスをキラキラ呼びか…これってキラキラで話合わせるべきなんだろうなぁ…。
「この穴は?」
「キラキラつけてねぇから開いてんの」
「ここにきらきらつけるの?」
「嗚呼」
6個つけてると言ってもまだまだ俺の耳には何もつけていない、安定してしまったピアスホールは大量にあってそれを興味深そうに触ってきた。
擽ったいが、子供相手に止めろとも言えない。
「…なんか、あんたこっちから見てるとロリコンみたいね」
「えっ嘘…マジで?」
ロリコン…。そういうわけではないけどそう見えてしまうのか。何かショック。
これデパート内じゃなかったらどうなってたんだろ…もしかして警察に捕まったりしてた…?
「冗談よ。本気にしないでよ」
桐華さんがそんな俺の反応を見てはケラケラと笑う。酷い、遊ばれた。
わざとらしく頬を膨らませると「ごめんごめん」と謝るが、悪気は全く無さそうで、笑いながら俺の頬をつついてきた。
「あ!!ママだ!!」
「うお…っ」
少女はいきなり声音を明るくし、ぴょこんと俺の膝から飛び降りるとすぐ近くにいた女の人の方へかけていった。元気なことで。
「えっと…ありがとうございました。一緒に待ってくださったみたいで…」
少女の母親は俺達の方に視線を向けると深く頭を下げ、礼を言ってきた。
「…いえ、合流できるお手伝いが出来良かったです。…もうはぐれんなよ」
「うん、ありがときらきら」
「きら…?」
「…っぷ、だっさ」
ピアスからなのは分かるが謎のあだ名に若干の戸惑い。そして、横で聞いていた桐華さんがそのあだ名に対して笑いを抑えきれず吹き出す。失礼な。
「こら!…すいません本当…!」
「いや、大丈夫です。…じゃあ俺達はここで失礼します」
母親と合流出来た訳だし俺らがここにいる理由はもうないので軽く会釈をすると出口の方へ足を進める。
「ばいばい、きらきらとおねーさん」
「…ええ、ばいばい。もうはぐれないのよ?」
「……嗚呼」
少女がブンブンと手を振ってくるので、それにふにゃりと笑って手を振り返してやった。
…でもひとつ言わせてくれ。
「なんでとーかさんは普通にお姉さんなの?おかしくね?」
「あんなのピアスのインパクトがでかかったんでしょ。きらきら…っ、くすっ」
「……笑わないでくれよ…」
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